保育士を辞めることを考え始めると、「退職は何ヶ月前に伝えればいいの?」「年度途中でも辞められるの?」と迷うことがあります。
特に担任を持っている場合は、子どもや保護者への影響、ほかの職員への引き継ぎを考えて、「できるだけ早く伝えた方がいいのでは」と不安になる人もいると思います。
一方で、退職を伝える時期は、すべての保育士が同じとは限りません。
園の就業規則、退職したい時期、年度途中か年度末か、担当している仕事などによって、事前に確認しておきたいことが変わります。
そのため、「保育士なら必ず○ヶ月前に伝えれば大丈夫」と数字だけで判断するのではなく、自分の状況に合わせて退職までの流れを整理することが大切です。
この記事では、保育士が退職を伝える前に確認したいことを整理したうえで、年度末・年度途中・担任を持っている場合・人間関係がつらく早めに辞めたい場合など、状況別に退職を伝える時期の考え方を解説します。
「いつ伝えればいいのか分からない」と迷っている人は、まず自分がいつまで働きたいのかを整理するところから確認していきましょう。
保育士転職の道しるべ 編集部
私は保育士として働いた経験はありませんが、人材派遣会社の営業として、転職や退職を考える求職者と企業の双方に関わってきました。退職時期は「何ヶ月前なら正解」と数字だけで決めるのではなく、就業規則や引き継ぎ、次の仕事の予定などを整理して判断することが大切です。この記事でも、年度途中・年度末など状況別に確認したいポイントを分けて解説します。
保育士の退職は何ヶ月前に伝える?まず確認したいこと
保育士が退職を考えたとき、「2〜3ヶ月前に伝えればいい」「年度末まで辞めない方がいい」など、さまざまな情報を目にすることがあります。
ただし、すべての保育士に同じ時期が当てはまるわけではありません。
退職を伝える時期を考えるときは、まず勤務している園の就業規則と、自分がいつ退職したいのかを確認することが大切です。
また、保育士の場合は担当クラスや行事、ほかの職員への引き継ぎなどもあるため、退職希望日だけではなく、そこまでに必要な準備も含めて考えると動きやすくなります。
退職時期を考える前に確認したいこと
- 就業規則では退職をいつまでに申し出ることになっているか
- 自分はいつを退職日にしたいのか
- 年度末まで働くのか、年度途中で退職したいのか
- 担当クラスや業務の引き継ぎにどの程度時間が必要か
- 次の職場への入職予定日が決まっているか
たとえば、同じ「3月末に辞めたい」という場合でも、担任を持っている人と補助業務を中心に担当している人では、引き継ぎの内容が異なる可能性があります。
また、人間関係などの理由で現在の職場で働き続けることに大きな負担を感じている場合は、年度末まで働くことだけを前提に考える必要はありません。
大切なのは、「保育士は○ヶ月前に伝えるもの」と一般論だけで決めるのではなく、自分の勤務先のルールと現在の状況を確認することです。
まずは退職を申し出る時期を決める前に、次の3つを順番に確認していきましょう。
退職を伝える前に確認しておきたい3つのこと
退職を伝える時期を決める前に、まず確認しておきたいことがあります。
「何ヶ月前に言えばいいか」だけを先に決めるのではなく、勤務先のルールや希望する退職日、引き継ぎの状況を整理しておくと、退職までの予定を立てやすくなります。
1.園の就業規則を確認する
最初に確認したいのが、勤務している園の就業規則です。
就業規則には、退職を希望する場合にいつまでに申し出る必要があるのか、どのような手続きが必要なのかなどが定められている場合があります。
「ほかの保育士は2ヶ月前に伝えていたから、自分も同じで大丈夫」と考えるのではなく、まず自分の勤務先ではどのようなルールになっているのか確認しましょう。
確認するときは、退職の申し出時期だけでなく、次のような内容も見ておくと安心です。
- 退職を申し出る時期
- 退職届など必要な書類
- 誰に最初に退職意思を伝えるのか
- 有給休暇の扱いについて確認できる記載があるか
- 引き継ぎについて決まりがあるか
就業規則がどこにあるのか分からない場合は、勤務先で確認できる場所や担当者を確認してみましょう。
2.自分が希望する退職日を決める
次に、「いつ退職を伝えるか」ではなく、自分がいつまで働きたいのかを先に考えます。
たとえば、
- 年度末の3月末で退職したい
- 年度途中でもできるだけ早く退職したい
- 次の職場への入職日に合わせて退職したい
- 行事や担当業務が一区切りついた時期に退職したい
など、人によって希望する時期は違います。
退職日が曖昧なままでは、「何ヶ月前に伝えるべきか」も決めにくくなります。
まず退職希望日を決め、その日から逆算して、就業規則や引き継ぎに必要な期間を確認していくと整理しやすくなります。
ただし、「年度末まで働いた方が周囲に迷惑をかけないから」と、自分の状況を無視して無理に退職時期を延ばす必要があるとは限りません。
現在の職場でどの程度働き続けられるのかも含めて、自分の希望を整理しておきましょう。
3.担当クラスや引き継ぎの状況を整理する
保育士の場合は、担当している子どもやクラス、行事、書類など、退職前に引き継ぐ必要がある仕事もあります。
特に担任を持っている場合は、「自分が辞めたら迷惑をかけるのでは」と不安に感じる人もいると思います。
そのため、退職を伝える前に、自分が現在担当している業務を一度書き出してみましょう。
- 担当しているクラス
- 行事やイベントの準備
- 保護者対応で共有が必要な内容
- 作成途中の書類や記録
- 自分だけが把握している業務
あらかじめ整理しておけば、退職を伝えたあとに何を引き継げばよいのか分かりやすくなります。
ただし、引き継ぎがあるからといって、「すべて完璧に終わらせるまで辞められない」と考える必要はありません。
自分で対応できる範囲を整理し、園側と相談しながら引き継ぎを進めていくことが大切です。
ここまで確認できたら、次は年度末に退職したい場合と、年度途中で退職したい場合で、どのように時期を考えるかを分けて見ていきましょう。
年度末に退職したい場合はいつ伝える?
年度末での退職を希望している場合は、3月末の退職日から逆算して、できるだけ余裕を持って園へ伝えることを考えましょう。
保育園では、新年度に向けてクラス編成や職員配置を決めるため、年度末が近づいてから急に退職を伝えると、園側の調整が難しくなることがあります。
ただし、「年度末に辞めるなら必ず○ヶ月前」と一律に決めるのではなく、まず勤務先の就業規則を確認することが重要です。
新年度の職員配置が決まる前に伝えられるか確認する
年度末で退職する場合は、園が次年度の人員配置を検討する時期も意識しておきたいポイントです。
退職意思を早めに共有できれば、園側も後任の採用や担当クラスの調整などを進めやすくなります。
特に担任を持っている場合は、新年度のクラス編成にも関係する可能性があるため、退職時期が決まっているのであれば、就業規則を確認したうえで余裕を持って相談する方が進めやすいでしょう。
年度末だからといって最後まで我慢する必要はない
保育士は年度単位で仕事が進むことが多いため、「辞めるなら3月まで働かなければならない」と考える人もいるかもしれません。
しかし、人間関係や働き方への負担が大きく、年度末まで働き続けることが難しい場合まで、無理に3月末を目指す必要があるとは限りません。
年度末での退職は、園側にとって引き継ぎや新年度準備を進めやすい時期の一つではありますが、自分の現在の状況を無視してまで合わせるものではありません。
「年度末までなら続けられそうなのか」「そこまで働くこと自体が大きな負担なのか」を分けて考えてみましょう。
退職日だけでなく引き継ぎの予定も逆算する
3月末で退職したい場合は、退職日だけを決めるのではなく、それまでに何を引き継ぐ必要があるのかも整理しておきます。
たとえば、
- 担当している子どもについて共有する内容
- 保護者対応で引き継ぐ必要があること
- 書類や記録の整理
- 行事や年度末業務の担当状況
- 自分だけが把握している業務
などを確認しておくと、退職を伝えたあとの予定を立てやすくなります。
一方で、退職までにすべてを自分一人で完璧に終わらせる必要があると考えすぎないことも大切です。
退職意思を伝えたあとは、園側と相談しながら、必要な引き継ぎを順番に進めていきましょう。
年度末まで待つことが難しい場合は、年度途中での退職も含めて考える必要があります。次は、年度途中に退職したい場合の考え方を確認します。
年度途中に退職したい場合はいつ伝える?
年度途中で退職したい場合も、まずは勤務している園の就業規則を確認し、自分が希望する退職日から逆算して考えます。
保育士は年度単位でクラス運営をすることが多いため、「年度途中では辞めにくい」と感じる人もいると思います。
ただし、年度途中だからという理由だけで、必ず年度末まで働かなければならないと決めつける必要はありません。
大切なのは、年度途中であることだけを見るのではなく、現在の状況と退職までに必要な準備を整理することです。
退職したい時期が決まっているなら早めに確認する
年度途中での退職を考えている場合は、まず「いつ頃まで働きたいのか」を具体的にしてみましょう。
退職希望日が決まれば、そこから逆算して、
- 就業規則で定められている申し出時期
- 担当業務の引き継ぎ
- 園側との相談期間
- 次の職場への入職予定日
などを整理できます。
「年度途中だから言い出しにくい」と先延ばしにすると、退職希望日までの準備期間が短くなることもあります。
退職の意思がある程度固まっているのであれば、まず必要なルールや手続きを確認しておきましょう。
担当クラスがある場合は引き継ぐ内容を整理しておく
年度途中では、担当しているクラスや業務を次の職員へ引き継ぐ必要が出てくることがあります。
そのため、退職を伝える前から、
- 子どもについて共有しておきたいこと
- 保護者対応で引き継ぎが必要な内容
- 行事や制作物の進捗
- 書類や記録の状況
- 自分が担当している日常業務
などを簡単に整理しておくと、退職を伝えたあとの話し合いを進めやすくなります。
ただし、「後任が決まるまで辞められない」「すべての仕事を終わらせなければならない」と一人で抱え込む必要はありません。
自分が引き継げる内容を整理し、具体的な進め方は園側と相談しながら決めていきます。
年度末まで待つことで負担が大きくならないか考える
年度途中で辞めることに申し訳なさを感じて、「3月までは何とか続けよう」と考える人もいると思います。
もちろん、現在の職場で無理なく働けていて、年度末まで続けたいと思っているのであれば、その選択もできます。
一方で、人間関係や勤務環境への負担がすでに大きい場合は、年度末まで待つことでさらに働くことがつらくなる可能性もあります。
そのため、
- 年度末まで働けそうなのか
- 数ヶ月待つことが大きな負担にならないか
- 今の環境で改善できる余地があるのか
も含めて判断しましょう。
人間関係が理由で退職を迷っている場合は、以下の記事でも「今の園で改善を試すケース」と「転職を考えるケース」を分けて整理しています。
保育士の人間関係がつらくて辞めたい人へ|退職・転職を決める前の判断ポイント
年度途中だからという理由だけで退職を諦めない
年度途中での退職は、年度末と比べて引き継ぎや人員配置の調整が必要になることがあります。
しかし、周囲への影響だけを考えて、自分の状況を後回しにし続ける必要はありません。
就業規則・退職希望日・引き継ぎ・現在の負担をそれぞれ確認したうえで、自分にとって現実的な退職時期を考えていきましょう。
次は、特に迷いやすい「担任を持っている場合は、より早く退職を伝えた方がよいのか」について整理します。
担任を持っている場合は早めに伝えた方がいい?
担任を持っている保育士は、退職を考えたときに「子どもや保護者に迷惑をかけるのでは」「年度途中では辞めにくい」と感じやすいと思います。
確かに、担任として担当している業務が多い場合は、引き継ぎに時間がかかることがあります。
そのため、退職の意思が固まっているのであれば、就業規則を確認したうえで、必要な引き継ぎ期間も考えて余裕を持って伝えることは一つの考え方です。
ただし、「担任を持っているから年度末まで絶対に辞められない」と考える必要はありません。
まず担当している仕事を整理する
退職を伝える前に、自分が担任としてどのような仕事を担当しているのかを書き出してみましょう。
たとえば、
- 子どもの発達や生活状況について共有が必要な内容
- 保護者とのやり取りで引き継ぐこと
- 指導案や記録などの書類
- 行事や制作の準備状況
- クラス内で自分が担当している役割
などです。
あらかじめ整理しておけば、園側と退職について話すときにも、「退職日までに何を引き継げそうか」を具体的に相談しやすくなります。
「後任が決まるまで辞められない」と考えすぎない
担任を持っていると、「自分の代わりが見つかるまでは辞められない」と考えてしまうことがあります。
しかし、後任の採用や職員配置を決めることまで、一人の保育士だけで背負う必要はありません。
自分が担当している内容を整理し、必要な情報を引き継ぐことは大切ですが、誰を後任にするか、どのように人員を配置するかは園側が考える部分でもあります。
周囲への配慮と、自分が働き続けられる状況なのかは分けて考えましょう。
子どもへの影響が気になっても、自分の状態も確認する
担任として子どもと長く関わっているほど、「途中で離れるのは申し訳ない」と感じる人もいると思います。
その気持ちは自然ですが、自分自身が強い負担を抱えたまま働き続けることが、必ずしも良いとは限りません。
人間関係や勤務環境への負担が大きく、働き続けること自体が難しくなっている場合は、子どもへの申し訳なさだけを理由に退職時期を延ばさないことも大切です。
「年度末までなら続けられそうなのか」「そこまで待つことが今の自分には難しいのか」を一度分けて考えてみましょう。
担任だから早く伝えるのではなく、必要な期間から逆算する
担任を持っているからといって、必ず他の保育士より何ヶ月も早く退職を伝えなければならないとは限りません。
大切なのは、
- 勤務先の就業規則
- 希望する退職日
- 現在担当している業務
- 引き継ぎに必要な内容
- 現在の心身や職場での負担
を確認し、そこから逆算して考えることです。
「担任だから辞めにくい」と一人で抱え込むのではなく、退職意思を伝えたあとに園側と引き継ぎ方法を相談するという流れで考えてみましょう。
次は、人間関係などの理由で「できるだけ早く今の園を辞めたい」と感じている場合の考え方を整理します。
人間関係がつらくて早く辞めたい場合はどうする?
人間関係の負担が大きく、「できるだけ早く今の園を辞めたい」と感じている場合は、一般的な退職時期だけに合わせて無理に働き続ける必要があるとは限りません。
まずは「本来なら何ヶ月前に伝えるべきか」だけではなく、現在の職場であとどのくらい働き続けられそうなのかも含めて考えることが大切です。
「2〜3ヶ月前」という目安だけで無理に判断しない
保育士の退職について調べると、「2〜3ヶ月前に伝える」といった目安を見かけることがあります。
しかし、これはすべての人にそのまま当てはまるとは限りません。
園によって就業規則や必要な手続きは異なりますし、年度末まで問題なく働ける人と、現在の環境に強い負担を感じている人では状況も違います。
そのため、
- 勤務先の就業規則ではどうなっているか
- 自分はいつまでなら働けそうか
- 園長や主任へ相談して改善できる余地があるか
- 退職までに最低限何を引き継ぐ必要があるか
を一つずつ整理してみましょう。
人間関係の問題が改善できる状態か確認する
特定の職員との関係だけが負担になっている場合は、配置変更や担当業務の見直しなどによって状況が変わる可能性があります。
一方で、園長や主任へ相談しても改善されない、園全体に威圧的な雰囲気がある、職場に行くこと自体への負担が長く続いている場合は、自分だけの工夫では解決しにくいこともあります。
「もう少し我慢すれば変わるかもしれない」と考え続けるのではなく、改善できる問題なのか、環境そのものを変えた方がよいのかを分けて考えてみましょう。
人間関係を理由に辞めるか迷っている場合は、以下の記事でも判断ポイントを詳しく整理しています。
保育士の人間関係がつらくて辞めたい人へ|退職・転職を決める前の判断ポイント
早く辞めたい場合も、退職希望日は具体的に考える
「できるだけ早く辞めたい」と思っていても、退職希望日が曖昧なままだと、園側へ希望を伝えにくくなります。
まずは、
- 今月末までなら働けそうなのか
- あと1〜2ヶ月程度なら続けられそうなのか
- 年度末まで待つことは難しいのか
- 次の仕事を決めてから退職したいのか
など、自分の希望を具体的に整理してみましょう。
退職希望日が決まれば、就業規則や引き継ぎに必要な期間と照らし合わせながら、いつ園へ伝えるかを考えやすくなります。
周囲への申し訳なさだけで退職時期を延ばさない
保育士は子どもや保護者、同じクラスの職員と日々関わるため、「自分が辞めたら迷惑をかける」と感じやすい仕事でもあります。
ただし、その気持ちだけを理由に、自分が働き続けられないほど負担を感じている状態を長く続ける必要はありません。
引き継ぎできることは丁寧に対応しつつ、後任の採用や職員配置まで自分一人で背負わないことも大切です。
周囲への配慮と、自分が今の環境で働き続けられるかは別の問題として考えましょう。
負担が大きいときは退職手続きより自分の状態を優先する
人間関係の悩みによって、仕事だけでなく普段の生活にも大きな負担が出ている場合は、退職時期だけを考え続けないことも重要です。
一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に現在の状況を話したり、必要に応じて専門家へ相談したりすることも選択肢になります。
「何ヶ月前に伝えるのが正しいか」よりも、まず現在の自分が無理なく次の行動を取れる状態なのかを確認しましょう。
次に、すでに転職先が決まっている場合に、入職予定日から退職時期をどう逆算するかを整理します。
次の職場が決まっている場合は退職日から逆算する
すでに次の職場への入職予定日が決まっている場合は、その日から逆算して現在の園の退職時期を考えましょう。
「できるだけ早く今の園を辞めたい」という気持ちだけで退職日を決めると、引き継ぎの期間が足りなくなったり、次の職場への入職準備が慌ただしくなったりすることがあります。
反対に、現在の園への配慮を優先しすぎて退職日を後ろにずらすと、次の勤務先との予定が合わなくなる可能性もあります。
そのため、現在の園と次の職場の両方の予定を確認したうえで、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
まず次の職場の入職予定日を確認する
転職先が決まっている場合は、最初に入職予定日を確認します。
そのうえで、
- 現在の園をいつ退職したいのか
- 就業規則ではいつまでに退職を申し出る必要があるのか
- 引き継ぎにどの程度の期間が必要か
- 退職後から入職までに準備期間を取りたいか
を整理してみましょう。
入職予定日が決まっているのであれば、「退職を伝えてから考える」のではなく、先に全体の予定を確認しておく方が動きやすくなります。
退職日と入職日を詰め込みすぎない
収入が途切れることを避けたい場合、現在の園を退職した直後から新しい職場で働きたいと考える人もいると思います。
ただし、退職直前まで引き継ぎや業務が続き、そのまますぐ新しい職場で勤務を始めると、気持ちを切り替える時間がほとんど取れないこともあります。
可能であれば、
- 退職後に必要な手続きはないか
- 新しい職場へ提出する書類はそろっているか
- 通勤や勤務時間など新しい生活リズムを確認できているか
- 少し休む期間を取りたいか
なども含めて考えてみましょう。
ただし、生活費や収入の状況によっては休む期間を設けることが難しい場合もあるため、自分の状況に合わせて判断することが大切です。
次の職場が決まっていても、今の園への伝え方は整理しておく
転職先が決まると、「次の仕事が決まったので辞めます」とだけ伝えればよいと考えるかもしれません。
しかし、退職について相談するときは、次の職場の詳しい情報をすべて伝えることよりも、自分が希望する退職日と退職意思を明確にすることが重要です。
たとえば、
- いつまで勤務したいのか
- 退職の意思は固まっているのか
- 引き継ぎについてどこまで対応できそうか
を整理したうえで相談すると、退職までの予定について話し合いやすくなります。
入職日の変更が必要になりそうなら早めに確認する
現在の園との調整によって、当初考えていた退職日が難しくなる場合もあります。
その結果、次の職場の入職予定日に影響が出そうなのであれば、直前まで放置せず、必要な確認を早めに行いましょう。
現在の園にも次の職場にも曖昧なまま伝えるのではなく、まず自分の希望する予定を整理しておくことが大切です。
次の職場が決まっている場合は、「何ヶ月前に退職を伝えるか」だけではなく、入職予定日・現在の園のルール・引き継ぎの期間をまとめて逆算すると考えやすくなります。
退職意思を伝えたあとには、園側から「もう少し残ってほしい」と引き止められることもあります。次は、退職を引き止められた場合の考え方を整理します。
退職を伝えたあとに引き止められたらどうする?
退職の意思を伝えたあとに、園長や主任から「もう少し続けてほしい」「年度末までは残ってほしい」と引き止められることもあります。
特に人手が足りない園や、担任を持っている場合は、退職時期を延ばせないか相談されることもあるでしょう。
引き止められたときに大切なのは、その場の雰囲気だけで残るか辞めるかを決めず、自分の退職意思がどの程度固まっているのかを改めて整理することです。
まず自分の退職意思が固まっているか確認する
退職を伝える前から「今の園を辞める」と決めていたのであれば、引き止められたからという理由だけで判断を変える必要はありません。
一方で、
- 勤務時間が変われば続けてもよい
- 担当クラスが変われば残ることも考えられる
- 人間関係の問題が改善されるなら続けたい
など、条件によっては残る可能性がある人もいると思います。
その場合は、「辞めたいのか、条件が変われば残りたいのか」を分けて考えましょう。
「人手が足りないから」だけで退職時期を延ばさない
引き止めの理由として、「今辞められると人が足りない」「次の保育士が見つかるまで待ってほしい」と言われることもあります。
周囲への影響を考えることは大切ですが、後任の採用や職員配置まで自分一人で背負う必要はありません。
すでに退職意思が固まっているのであれば、園の人員状況だけを理由に、自分が希望していない時期まで退職を延ばす必要があるのかを一度考えてみましょう。
引き継ぎについて自分が対応できる範囲を整理し、そのうえで希望する退職時期を伝える方が話を進めやすくなります。
改善案を提示された場合は本当に状況が変わるか考える
退職を伝えたことで、園側から勤務条件や配置の変更を提案される場合もあります。
たとえば、
- 担当クラスを変更する
- 勤務時間を調整する
- 特定の職員との業務を分ける
- 業務量を見直す
などです。
もともとの退職理由がこれらの変更によって解消されるのであれば、残る選択肢を考えてもよいでしょう。
ただし、「今後改善する」と言われただけで決めるのではなく、具体的に何が、いつから、どのように変わるのかを確認することが大切です。
その場で答えを出さなくてもよい
引き止められると、相手を困らせたくない気持ちから、その場で「分かりました」と答えたくなることもあります。
しかし、自分の働き方に関わる判断なので、迷いがある場合は一度持ち帰って考える方法もあります。
たとえば、
- 今の園に残るメリットは何か
- 退職したい原因は本当に改善されるのか
- 退職時期を延ばしても負担は大きくならないか
- すでに決まっている転職先や予定に影響しないか
を改めて整理してみましょう。
退職意思が固まっているなら希望を曖昧にしない
退職する意思が固まっている場合は、「できれば辞めたい」「難しければ残ります」と曖昧に伝えると、園側も退職時期を判断しにくくなります。
退職希望日を整理したうえで、園側と引き継ぎについて相談する方が、その後の予定も決めやすくなります。
周囲への配慮は必要ですが、申し訳なさだけを理由に自分の希望を変えないことも大切です。
退職することが決まったら、次は「今の園を辞めること」だけではなく、次の職場で同じ悩みを繰り返さないための職場選びも考えていきましょう。
退職後の職場選びで同じ悩みを繰り返さない
退職することが決まったら、「今の園を辞められる」という安心感だけで次の職場を急いで決めないことも大切です。
人間関係や働き方に悩んで退職する場合は、次の園でも同じ理由で悩まないために、今の職場で何が合わなかったのかを整理してから求人を見るようにしましょう。
まず退職理由を「次の職場で変えたい条件」に置き換える
たとえば、「人間関係がつらかった」という理由だけでは、次の園で何を確認すればよいのか分かりにくくなります。
もう一段具体的にすると、
- 園長や主任に相談しにくかった
- 先輩から強い言い方をされることが多かった
- 職員同士で情報共有ができていなかった
- 保育方針について意見を言いにくかった
- 人手不足で一人あたりの負担が大きかった
など、自分が負担に感じていた部分が見えてきます。
そこから、
- 相談しやすい体制がある園
- 新人や中途入職者へのフォローがある園
- 職員同士で話し合える環境がある園
- 自分の保育方針と大きくズレていない園
- 職員配置や勤務条件に無理がない園
など、次の職場で確認したい条件に置き換えてみましょう。
求人票の条件だけで決めない
給与や休日、勤務時間は職場選びで重要ですが、それだけでは実際の働きやすさまですべて判断できません。
特に人間関係や職場の雰囲気を理由に退職した場合は、可能であれば園見学や面接なども利用して、実際の職場の様子を確認してみましょう。
たとえば、
- 職員同士がどのように声を掛け合っているか
- 園長や主任と現場職員の距離感
- 質問したときに丁寧に説明してもらえるか
- 職員が慌ただしすぎる状態になっていないか
- 入職後のフォローについて説明があるか
なども、職場を比較する材料になります。
一度の見学だけで人間関係を完全に把握することはできませんが、求人票だけで判断するより確認できる情報は増やせます。
「早く転職したい」だけで条件を下げすぎない
退職日が近づくと、「次の仕事を早く決めないと」と焦ることもあります。
しかし、焦って自分が重視していた条件まで妥協すると、入職後に再び働き方や人間関係で悩む可能性があります。
すべての希望を満たす職場を探す必要はありませんが、
- これだけは避けたい条件
- できれば満たしたい条件
- 妥協してもよい条件
のように優先順位を決めておくと、求人を比較しやすくなります。
退職を決めた経験を次の職場選びに活かす
今の園を辞めることになったとしても、その経験がすべて無駄になるわけではありません。
「自分はどんな環境で働きにくさを感じるのか」「どんな職場なら続けやすそうなのか」が分かったことは、次の職場選びに活かせます。
次の園を選ぶときは、退職理由を隠すことだけを考えるのではなく、同じ理由で再び辞めることにならないように、何を確認するかを考えておきましょう。
保育士の転職先を選ぶときに確認したい求人票や園見学のポイントについては、以下の記事でも詳しく整理しています。
保育士の転職先はどう選ぶ?求人票・園見学で確認したい職場条件
次は、一人で複数の求人を比較したり、自分に合う職場を探したりするのが難しい場合の選択肢について整理します。
一人で転職先を比較しにくいなら転職サービスを使う方法もある
退職することを決めても、「次はどの園を選べばいいのか」「今より働きやすい職場が本当にあるのか」と迷うことがあります。
特に、現在の園で人間関係や勤務条件に悩んでいた場合は、同じ失敗を繰り返したくない気持ちから、求人を見てもなかなか決められない人もいると思います。
そのような場合は、自分だけで求人を探す方法に加えて、保育士向けの転職サービスに相談しながら職場を比較する方法もあります。
退職前から求人を見ておく方法もある
転職活動は、必ず退職してから始めなければならないわけではありません。
今の園で働きながら求人を見ることで、
- 希望する地域にどのような求人があるか
- 現在の給与や休日とどの程度違うか
- 自分が希望する保育方針の園があるか
- 退職してからすぐ転職できそうか
などを確認できます。
ほかの職場を知ることで、「今の園を辞めたあとに選択肢があるのか」を確認する材料にもなります。
退職時期を決める前に求人を比較しておけば、次の入職予定日から逆算して、現在の園に退職を伝える時期を考えやすくなることもあります。
人間関係が気になるなら具体的な条件を伝える
転職サービスを利用する場合も、「人間関係の良い園を探したい」とだけ伝えるより、自分が前の職場で何に悩んでいたのかを具体的に整理しておくことが大切です。
たとえば、
- 園長や主任へ相談しやすい環境を希望している
- 中途入職者へのフォロー体制を重視したい
- 職員同士で保育について話し合える園を探したい
- 人手不足による負担が大きすぎない職場を希望している
- 自分の保育方針と合う園を探したい
などです。
条件を具体的にすると、単に給与や勤務地だけで求人を比較するより、自分が長く働けそうな職場を考えやすくなります。
求人票だけで判断できないことは確認する
求人票から給与・休日・勤務時間などは確認できますが、職場の雰囲気や実際の働き方まですべて分かるわけではありません。
気になる求人がある場合は、園見学や面接で自分でも確認しながら、転職サービスを利用する場合は担当者にも質問してみましょう。
たとえば、
- 職員の定着について確認できる情報はあるか
- 入職後の教育やフォローはどうなっているか
- 残業や持ち帰り仕事について確認できるか
- 園の保育方針や職員配置はどうなっているか
など、自分が転職先で重視したい点を確認します。
ただし、担当者から聞いた情報だけで決めるのではなく、最終的には自分でも求人内容や園の様子を確認することが大切です。
レバウェル保育士を検討するなら利用前に特徴を確認する
保育士向けの転職サービスの一つに、レバウェル保育士があります。
転職サービスを使ったことがない場合は、「どのような連絡があるのか」「自分に向いているのか」と不安に感じることもあると思います。
レバウェル保育士については、口コミや電話連絡、利用前に確認しておきたいポイントを以下の記事で整理しています。
レバウェル保育士の口コミ・評判は?電話がしつこいと感じる理由と向いている人
退職することを決めたからといって、急いで転職先を決める必要はありません。
まずは次の職場で何を変えたいのかを整理し、複数の求人を比較したうえで、自分が無理なく続けられそうな園を選ぶことを優先しましょう。
まとめ|保育士の退職は何ヶ月前という数字だけで決めない
保育士が退職を考えたときは、「何ヶ月前に伝えればいいのか」だけで判断するのではなく、自分の状況を整理したうえで退職時期を決めることが大切です。
園によって就業規則や必要な手続きは異なり、年度末か年度途中か、担任を持っているか、次の職場が決まっているかによっても確認したいことは変わります。
退職時期を決めるときに確認したいポイント
- 勤務している園の就業規則
- 自分が希望する退職日
- 年度末まで働くのか、年度途中で退職するのか
- 担当しているクラスや業務の引き継ぎ
- 現在の職場で感じている負担
- 次の職場への入職予定日
年度末で退職したい場合は、新年度の職員配置や引き継ぎも考えながら、余裕を持って準備すると進めやすくなります。
一方で、人間関係や働き方への負担が大きい場合は、「年度末まで働かなければならない」と考えて無理を続ける必要があるとは限りません。
担任を持っている場合も、子どもや保護者への申し訳なさだけで退職時期を決めるのではなく、自分が引き継げる内容を整理し、園側と相談しながら進めていきましょう。
また、退職を決めたあとは、今の園を離れることだけを目的にせず、次の職場では何を変えたいのかまで整理しておくことが大切です。
転職先の選び方について詳しく確認したい人は、以下の記事も参考にしてください。
保育士の転職先はどう選ぶ?求人票・園見学で確認したい職場条件
人間関係が理由で退職するか迷っている場合は、以下の記事で「今の園で改善を試すケース」と「転職を考えるケース」を整理しています。
保育士の人間関係がつらくて辞めたい人へ|退職・転職を決める前の判断ポイント
一人で求人を比較しにくい場合は、保育士向けの転職サービスを利用して情報を集める方法もあります。
レバウェル保育士について事前に確認したい人は、口コミや電話連絡、向いている人をまとめた記事も確認してみてください。
レバウェル保育士の口コミ・評判は?電話がしつこいと感じる理由と向いている人
「保育士なら何ヶ月前に伝えるべき」と数字だけで決めるのではなく、勤務先のルール、自分の希望、引き継ぎ、現在の負担を整理したうえで、自分に合った退職時期を考えていきましょう。



コメント