人材派遣営業として働く中で、「企業と派遣スタッフの間に入るのがつらい」「急な欠勤や退職対応に疲れた」「このまま続けるべきか分からない」と感じている人もいると思います。
人材派遣営業は、企業へ人材を提案するだけの仕事ではありません。
派遣スタッフの面談や就業後のフォロー、職場見学の調整、契約更新、欠勤・退職への対応、派遣先からのクレーム対応など、営業とスタッフ管理の両方を担当します。
売上や稼働人数を追いながら、自分では防ぎにくい突発的な問題にも対応するため、精神的な負担を感じやすい仕事です。
筆者は、技術系派遣を中心とした人材派遣営業として働き、主任として2支店の案件を担当した経験があります。
実際に、派遣先企業と派遣スタッフの要望が一致せず、両者の間で調整を続ける場面や、欠勤・退職が売上や稼働人数に影響する場面を経験しました。
そのため、人材派遣営業をきついと感じること自体は、甘えとは限りません。
ただし、現在のつらさが一時的なものなのか、会社の体制に問題があるのか、人材派遣営業という職種そのものが合っていないのかによって、取るべき行動は変わります。
この記事では、元人材派遣営業・元主任の経験をもとに、人材派遣営業がきついと言われる理由を具体的に整理します。
そのうえで、すぐに辞めず改善を考えた方がよいケース、転職を検討した方がよいケース、人材派遣営業の経験を次の仕事へ活かす方法、次の求人で確認したい条件まで解説します。
人材派遣営業は、仕事量・責任・対人対応が重なりやすい
厚生労働省の調査では、正社員が仕事で強いストレスを感じる内容として、「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生等」「対人関係」などが挙げられています。
この調査は、人材派遣営業だけを対象にしたものではありません。
ただし、人材派遣営業は、売上や稼働人数を追いながら、派遣先企業と派遣スタッフの双方に対応します。さらに、欠勤・退職・クレームなどの突発対応も発生するため、複数の負担が同時に重なりやすい仕事です。
筆者自身も、主任として2支店の案件を担当する中で、売上や稼働人数を管理しながら、欠勤・退職・クレーム対応を同時に進める難しさを感じました。
出典:厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」第17表より、正社員の回答を一部抜粋。割合は、「強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある」と回答した正社員を100としたものです。
この記事を書いた人
20代転職の
道しるべ運営者
筆者は、技術系派遣を中心とした人材派遣営業として働き、主任として2支店の案件を担当した経験があります。
派遣先企業と派遣スタッフの双方に対応しながら、売上や稼働人数の管理、欠勤・退職、契約更新、クレーム対応などを経験してきました。
この記事では、実際に経験したことと一般的に起こりやすいことを分けながら、人材派遣営業を続けるか辞めるか判断するための考え方を解説します。
人材派遣営業がきついのは、営業とスタッフ管理が重なるから
結論からいうと、人材派遣営業にはきついと感じやすい面があります。
その理由は、企業から求人を獲得する営業だけでなく、派遣スタッフの採用、配属、就業後のフォロー、契約更新、欠勤・退職への対応まで担当することが多いからです。
人材派遣営業は、派遣先企業と契約を結んだ時点で仕事が終わるわけではありません。
派遣スタッフが就業を開始したあとも、仕事内容や職場環境に問題がないか、派遣先企業の要望を満たせているか、勤怠や人間関係で問題が起きていないかを確認する必要があります。
つまり、人材派遣営業は、企業への営業と派遣スタッフの就業支援・管理を同時に行う仕事です。
さらに、企業と派遣スタッフの希望が一致するとは限りません。
企業側は「欠員を早く埋めたい」「長く働いてほしい」と考えていても、派遣スタッフ側は「聞いていた仕事内容と違う」「人間関係が合わない」「辞めたい」と感じていることがあります。
このような場合、人材派遣営業はどちらか一方の意見だけを通すのではなく、双方の事情を確認しながら調整しなければなりません。
筆者自身も、派遣先企業からの要望と派遣スタッフの本音が食い違い、双方へ説明を続けながら着地点を探した経験があります。
特に、急な欠勤、退職の相談、派遣先からのクレームが重なると、予定していた営業活動を進められず、精神的にも時間的にも負担が大きくなります。
一方で、人材派遣営業がすべての人に合わないわけではありません。
相手の話を整理しながら調整できる人や、予想外の出来事が起きても優先順位をつけて対応できる人は、法人営業、採用、労務管理など複数の経験を身につけられます。
そのため、「きつい仕事だから辞めるべき」と一括りにするのではなく、まずは何が負担になっているのかを分けて考えることが大切です。
担当する派遣スタッフの人数や会社の対応体制が原因なのか、それとも企業とスタッフの間に立つ仕事そのものが合っていないのかによって、今後の選択は変わります。
人材派遣営業の仕事内容は、営業だけではない
人材派遣営業の仕事内容は、大きく分けると、派遣先企業への営業、派遣スタッフの配属調整、就業後のフォロー、契約や稼働人数の管理です。
会社によっては、求人開拓、採用、スタッフ管理を別の担当者が行うこともあります。
一方で、営業担当が企業対応から就業後のフォローまで幅広く担当する会社では、一人に複数の業務が集中しやすくなります。
筆者が技術系派遣の営業として2支店の案件を担当していたときも、企業への営業だけでなく、技術者の配属調整、就業後の相談、契約更新、退職対応などを並行して進めていました。
ここでは、人材派遣営業の主な仕事内容と、負担が大きくなりやすい場面を整理します。
派遣先企業から求人や課題を聞き取る
派遣先企業への営業では、人手不足に悩む企業や、専門的なスキルを持つ人材を必要としている企業に派遣サービスを提案します。
新しい取引先を開拓する場合もあれば、すでに取引のある企業から追加の求人をもらう場合もあります。
求人を受けるときは、仕事内容、必要な経験、勤務時間、就業場所、職場環境、契約期間などを確認します。
企業の希望だけを聞いて求人を進めると、実際に働く派遣スタッフとの認識がずれ、配属後の不満や早期退職につながることがあります。
そのため、人材派遣営業には、求人を獲得する力だけでなく、企業が本当に求めている条件と、実際の職場環境を具体的に確認する力が必要です。
派遣スタッフの希望を確認し、配属を調整する
企業から求人を受けたあとは、派遣スタッフの経験、希望する仕事内容、勤務時間、通勤距離などを確認し、条件に合う就業先を案内します。
ただし、企業の希望と派遣スタッフの希望が、すべて一致するとは限りません。
仕事内容は合っていても通勤距離が長い、勤務時間は合っていても希望する業務と違うなど、条件の一部にずれが出ることがあります。
その場合は、双方へ条件を正確に説明し、認識のずれがない状態で就業を進められるか確認します。
職場見学や顔合わせの日程調整でも、企業と派遣スタッフの予定を合わせる必要があります。
直前の予定変更や辞退が発生すると、日程を組み直したり、企業へ事情を説明したりする必要があり、予定していた営業活動が止まることもあります。
就業後のフォローと契約更新を行う
人材派遣営業は、派遣スタッフが就業を開始したあとも、継続してフォローを行います。
仕事内容や職場環境に問題がないかを派遣スタッフへ確認し、派遣先企業からも勤務状況や評価を聞き取ります。
問題がある場合は、どちらか一方の意見だけで判断せず、双方の話を聞いて対応方法を考えます。
また、契約更新の時期には、派遣先企業が契約を継続するか、派遣スタッフ本人に継続する意思があるかを確認する必要があります。
企業が継続を希望していても、派遣スタッフが退職を希望する場合もあり、営業担当が間に入って理由や今後の対応を整理します。
売上と稼働人数を管理する
人材派遣営業では、新規の契約件数だけでなく、実際に就業している派遣スタッフの人数も重要な指標になります。
派遣スタッフが就業を開始すれば売上につながりますが、退職や契約終了が発生すれば、稼働人数と売上の両方が減ることがあります。
そのため、新しい求人や派遣スタッフを増やすだけでなく、現在働いている人が無理なく継続できるように支援することも必要です。
筆者自身も、退職者が出たときは、本人や派遣先への対応を行いながら、減少した稼働人数を補うための営業活動も同時に進めていました。
自分の営業活動だけでは制御できない退職や契約終了が数字に影響する点は、人材派遣営業の負担になりやすい部分です。
急な欠勤やトラブルに対応する
人材派遣営業で予定を立てにくい原因の一つが、急な欠勤やトラブルへの対応です。
派遣スタッフから当日の朝に欠勤連絡が入った場合は、派遣先企業へ連絡し、欠勤理由や今後の出勤予定を確認します。
無断欠勤、配属直後の退職、仕事内容の認識違い、職場での人間関係など、対応が必要になる問題はさまざまです。
こうした問題は、通常の営業活動とは関係なく突然発生します。
訪問や商談の予定が入っていても、緊急性の高いスタッフ対応を優先しなければならないことがあります。
人材派遣営業がきついと感じやすいのは、単に仕事の種類が多いからではありません。
企業営業、スタッフ対応、数値管理、突発対応を同時に進める必要があり、自分で予定や結果をコントロールしにくい場面が多いことも大きな理由です。
人材派遣営業がきついと感じやすい5つの理由
人材派遣営業がきついと言われるのは、単に仕事量が多いからではありません。
派遣先企業と派遣スタッフの間に立ちながら、売上や稼働人数を追い、予測できない問題にも対応する必要があるからです。
ここでは、仕事内容の説明だけでは分かりにくい、人材派遣営業特有の負担を整理します。
派遣先企業と派遣スタッフの板挟みになる
人材派遣営業で特に負担になりやすいのが、派遣先企業と派遣スタッフの要望が一致しない場面です。
派遣先企業からは、「欠勤を減らしてほしい」「もう少し長く働いてほしい」「業務を早く覚えてほしい」といった要望を受けることがあります。
一方で、派遣スタッフからは、「聞いていた仕事内容と違う」「職場の雰囲気が合わない」「体力的に続けられない」と相談されることがあります。
企業側の要望だけを優先すると、派遣スタッフの不満や退職につながる可能性があります。
反対に、派遣スタッフの意見だけをそのまま伝えると、派遣先企業との関係や契約に影響することもあります。
そのため、人材派遣営業は双方の話を確認し、事実と感情を分けながら、現実的な着地点を探さなければなりません。
筆者自身も、派遣先企業から厳しい指摘を受けた直後に、派遣スタッフから不満や退職の相談を受け、双方へ別々に説明を続けた経験があります。
どちらか一方の味方になればよい仕事ではない点が、人材派遣営業の精神的な負担になりやすい部分です。
欠勤や退職などの突発対応が多い
人材派遣営業の仕事は、予定通りに進むとは限りません。
派遣スタッフから当日の朝に欠勤連絡が入った場合は、派遣先企業へ状況を説明し、今後の出勤予定や対応方法を確認します。
無断欠勤や突然の退職が発生した場合は、本人への連絡、派遣先企業への説明、契約や貸与品の確認など、複数の対応が必要になることもあります。
本来予定していた商談や企業訪問があっても、緊急性の高い問題が起きれば、そちらを優先しなければなりません。
一つの問題に対応している間に、別の派遣スタッフや派遣先企業から連絡が入ることもあります。
自分で立てた予定を何度も組み直す必要があるため、仕事が終わっても達成感を得にくい日があります。
勤務時間外でも連絡を気にしやすい
派遣スタッフの勤務時間が、営業担当者と同じとは限りません。
早朝から勤務する職場や、夜間・交替勤務の職場を担当している場合は、始業前や終業後に連絡が入ることがあります。
会社の体制によっては、休日に欠勤やトラブルの連絡を受けるケースもあります。
実際の連絡頻度や対応範囲は、担当する業界や会社のルールによって異なります。
ただし、勤務時間外も「何か連絡が来るかもしれない」と気にする状態が続くと、仕事と私生活を切り替えにくくなります。
特に、担当人数が多い場合や、一人で広い範囲を受け持っている場合は、精神的に休まりにくくなることがあります。
売上だけでなく稼働人数や退職にも責任を感じやすい
人材派遣営業では、新規の求人獲得や売上だけでなく、現在働いている派遣スタッフの稼働人数も重要になります。
新しい派遣スタッフが就業すれば売上は増えますが、退職者や契約終了者が出れば、稼働人数と売上が減ることがあります。
そのため、新しい求人を獲得しながら、現在働いている派遣スタッフの定着も支援しなければなりません。
ただし、退職の理由がすべて営業担当者の対応にあるわけではありません。
仕事内容との相性、派遣先の人間関係、家庭の事情、体調など、営業担当者だけでは防げない理由で退職する人もいます。
それでも数字としては退職や稼働人数の減少が表れるため、自分では制御しにくいことまで責任として感じやすくなります。
筆者も、退職対応を行いながら、減った稼働人数を補うために求人獲得や配属調整を進めた経験があります。
一つの問題を解決して終わりではなく、その後の売上や人員補充まで考える必要がある点は、人材派遣営業特有の負担です。
相手の感情を受け止めながら対応する必要がある
人材派遣営業では、事実確認だけでなく、相手の不満や怒りを受け止める場面もあります。
派遣先企業から厳しい指摘を受けたあとに、派遣スタッフから職場への不満を聞くなど、短い時間で立場の異なる相手に対応することがあります。
相手が感情的になっているときでも、営業担当者まで感情的になると問題が大きくなる可能性があります。
そのため、自分の気持ちを切り替えながら、事実を確認し、双方へ伝える内容を整理する必要があります。
クレームや退職相談に丁寧に対応しても、すべてが希望どおりに解決するとは限りません。
自分では十分に対応したつもりでも、企業と派遣スタッフのどちらからも不満を持たれる可能性があります。
このような感情面の負担が続くことも、人材派遣営業をきついと感じる理由の一つです。
ただし、どの負担が大きいかは、担当人数、担当業界、会社の分業体制、上司への相談しやすさによって変わります。
「人材派遣営業そのものが合わない」とすぐに決めるのではなく、まずは自分が何に最も負担を感じているのかを整理することが大切です。
元人材派遣営業として特にきつかったこと
筆者は、技術系派遣を中心とした人材派遣営業として働き、主任として2支店の案件を担当した経験があります。
人材派遣営業として特にきついと感じたのは、一つの問題だけに対応すればよいのではなく、企業対応、派遣スタッフのフォロー、数字の管理を同時に進める必要があったことです。
元主任として実際に負担を感じた場面
筆者が特に難しいと感じたのは、派遣先企業の要望と、派遣スタッフ本人の希望が一致しない場面でした。
派遣先企業からは、「安定して出勤してほしい」「現場に合う人材を紹介してほしい」と求められる一方で、派遣スタッフからは、「聞いていた仕事内容と違う」「職場環境が合わない」と相談されることがありました。
どちらか一方の話だけを優先することはできないため、双方から状況を聞き取り、認識のずれや改善できる点を整理しながら対応していました。
一つの問題を整理している途中でも、別の案件で欠勤や退職の連絡が入り、対応の優先順位を何度も組み直すことがありました。
2支店の案件を並行して管理する難しさ
2支店の案件を担当していたため、複数の派遣先企業や派遣スタッフの状況を同時に把握する必要がありました。
企業との商談、職場見学、契約更新、就業中のスタッフ面談など、予定を立てて進める業務もあります。
一方で、欠勤、退職相談、派遣先からのクレームなど、事前に予定できない対応も発生します。
対応する案件が重なったときは、どの連絡を先に返すか、どの問題から処理するかをその都度判断しなければなりませんでした。
業務量が多いこと以上に、常に複数の問題を頭に入れながら動く必要がある点に負担を感じていました。
退職や欠勤への対応が、売上や稼働人数にも影響した
派遣スタッフから退職や欠勤の連絡を受けた場合、本人と派遣先企業への対応だけで終わるわけではありません。
退職者が出れば稼働人数が減り、売上にも影響します。
そのため、退職理由や契約上の手続きを確認しながら、減った人員を補うための求人獲得や新しい人材の配属も進める必要がありました。
家庭の事情や体調、職場との相性など、営業担当者だけでは防げない理由で退職する人もいます。
それでも数字には結果として表れるため、自分で制御できない出来事にも責任を感じやすい仕事だと感じました。
人材派遣営業の経験から身についた力もある
人材派遣営業は簡単な仕事ではありませんでしたが、経験が無駄になったわけではありません。
企業と派遣スタッフの話を分けて整理する力、問題が起きたときに優先順位を決める力、相手に合わせて説明内容を変える力は、その後の営業や転職でも活かせました。
また、売上だけでなく、採用、配属、定着、契約更新まで一連の流れに関わったことで、人が働き続けるためには、採用時の条件だけでなく、配属後の職場環境も重要だと分かりました。
ただし、身につく力があるからといって、無理に続ける必要があるわけではありません。
現在の仕事で得られる経験と、体調や生活への影響を分けて考え、自分にとって続けられる環境かを判断することが大切です。
人材派遣営業を続ける価値を感じやすい場面
人材派遣営業には負担の大きい場面がありますが、仕事を続ける中でやりがいを感じることもあります。
特に、自分の対応によって派遣スタッフの就業や定着につながったときや、派遣先企業の人手不足を解消できたときは、数字だけではない達成感を得られます。
ここでは、人材派遣営業を続ける価値を感じやすい場面を整理します。
派遣スタッフの就業や定着につながったとき
派遣スタッフの希望を確認し、条件に合う職場への就業が決まったときは、人材派遣営業として達成感を感じやすい場面です。
仕事がなかなか決まらず不安を抱えていた人が、就業後に職場へ慣れ、安定して働けるようになることもあります。
筆者自身も、就業前は自信がなさそうだった派遣スタッフが、配属後に少しずつ仕事へ慣れていく姿を見たときは、うれしく感じました。
求人を紹介して終わりではなく、就業後まで関われる点は、人材派遣営業ならではのやりがいです。
派遣先企業の課題解決につながったとき
派遣先企業は、単に人を増やしたいだけではなく、欠員、業務量の増加、専門スキルを持つ人材の不足など、さまざまな課題を抱えています。
企業の状況を聞き取り、条件に合う派遣スタッフを提案できると、「助かった」「今後も相談したい」と言われることがあります。
毎回すべてがうまくいくわけではありませんが、自分の提案が企業の業務を支えたと実感できることは、人材派遣営業を続ける理由の一つになります。
営業以外にも幅広い経験を積める
人材派遣営業では、法人営業だけでなく、求人内容の整理、派遣スタッフとの面談、配属調整、契約更新、定着支援、トラブル対応など、複数の業務に関わります。
会社や担当範囲によって異なりますが、採用や労務管理に関する実務へ触れる機会もあります。
また、派遣先企業、派遣スタッフ、社内担当者など、立場の異なる人と関わるため、相手に合わせて説明する力や、条件を調整する力も身につきやすいです。
こうした経験は、法人営業、採用担当、人材紹介、キャリア支援、顧客対応など、次の仕事でも活かせる可能性があります。
問題が起きたときの対応力が身につく
人材派遣営業では、欠勤、退職、契約更新、派遣先からの要望など、予定していなかった問題へ対応する場面があります。
経験を重ねることで、すぐに結論を出すのではなく、まず事実を確認し、誰に何を伝えるべきかを整理する力が身についていきます。
筆者も、人材派遣営業を経験したことで、複数の問題が重なったときに優先順位を決める力や、相手によって説明内容を変える力が身についたと感じています。
ただし、やりがいや成長を感じられるからといって、体調や生活に影響が出るまで続ける必要はありません。
人材派遣営業から得られる経験と、現在感じている負担を分けて考え、自分にとって続ける価値がある状態かを判断することが大切です。
人材派遣営業を続けやすい人の特徴
人材派遣営業には負担の大きい場面がありますが、仕事の進め方や人との関わり方が合っている人は、経験を積みながら続けやすい仕事でもあります。
ただし、以下の特徴に当てはまらないからといって、すぐに向いていないと決める必要はありません。
現在の自分に当てはまる点と、担当人数や会社の体制によって負担になっている点を分けながら確認してみてください。
相手の話を聞き、状況を整理できる人
人材派遣営業では、派遣先企業、派遣スタッフ、社内担当者など、立場の異なる人から話を聞く機会があります。
そのため、単に人と話すことが好きなだけでなく、相手が何に困っているのか、事実と要望を分けて整理する力が必要です。
たとえば、派遣先企業から「勤務態度を改善してほしい」と言われた場合でも、具体的に何が問題なのかを確認しなければ、派遣スタッフへ正確に伝えられません。
反対に、派遣スタッフから「職場が合わない」と相談された場合も、仕事内容、人間関係、勤務時間など、どの部分が負担なのかを整理する必要があります。
相手の話をそのまま受け取るだけでなく、問題を具体化できる人は、人材派遣営業を続けやすいです。
企業と派遣スタッフの双方を見ながら調整できる人
人材派遣営業では、派遣先企業と派遣スタッフのどちらか一方だけを優先すればよいわけではありません。
企業側の要望だけを優先すると、派遣スタッフへ無理をさせ、退職につながる可能性があります。
一方で、派遣スタッフの希望だけをそのまま通すと、派遣先企業との契約や信頼関係に影響することがあります。
双方の話を確認し、改善できることと難しいことを分けながら、現実的な対応を考える必要があります。
片方の感情に引っ張られすぎず、長期的な関係まで考えながら調整できる人は、人材派遣営業に適応しやすいです。
突発対応が起きても優先順位を組み直せる人
人材派遣営業では、商談や企業訪問の予定を立てていても、欠勤、退職、クレームなどの連絡によって予定が変わることがあります。
そのため、決めた予定を守ることだけにこだわるのではなく、緊急性や影響範囲を見て、対応する順番を変える力が必要です。
すべての問題を同時に解決しようとすると、業務を抱え込みやすくなります。
今すぐ対応すること、あとで確認できること、上司や他部署へ相談することを分けられる人は、突発対応が続いても負担を調整しやすいです。
筆者も2支店の案件を担当する中で、問題が重なったときほど、一度すべてを書き出し、優先順位を決め直すことが重要だと感じました。
感情を切り替えながら対応できる人
人材派遣営業では、派遣先企業から厳しい指摘を受けた直後に、別の派遣スタッフから相談を受けることがあります。
前の対応で感じた焦りや不満を引きずったまま話すと、次の相手へ冷静に対応しにくくなります。
相手の感情を受け止めつつも、自分まで同じ感情にならず、事実を確認して対応を考えられる人は、人材派遣営業を続けやすいです。
ただし、常に感情を抑えて一人で抱え込むという意味ではありません。
負担が大きいときに、上司や同僚へ相談したり、一度対応を引き継いだりできることも大切です。
売上だけでなく、配属後の定着にも関心を持てる人
人材派遣営業は営業職であるため、売上、求人獲得数、稼働人数などの数字を追う必要があります。
一方で、人材を配属して終わりではなく、派遣スタッフが無理なく働き続けられるかを確認することも重要です。
求人を獲得することだけでなく、企業と派遣スタッフのミスマッチを減らし、就業後の定着まで支援することに関心を持てる人は、仕事の意味を感じやすくなります。
数字だけを追う営業よりも、人と企業の双方を支える仕事にやりがいを感じられる人は、人材派遣営業を続ける価値を見つけやすいでしょう。
人材派遣営業に向いていても、環境が合わないことはある
ここまでの特徴に当てはまっていても、担当人数が多すぎる、時間外の連絡が常態化している、相談できる上司がいないといった環境では、仕事を続けるのが難しくなることがあります。
そのため、「自分が向いていない」と判断する前に、職種の特性が負担なのか、現在の会社や担当体制が原因なのかを分けて考えることが大切です。
仕事自体にはやりがいを感じるものの、担当数や働き方に問題がある場合は、役割の調整や同じ人材業界内での転職によって改善できる可能性もあります。
人材派遣営業を辞めるか迷ったときの判断基準
人材派遣営業がきつくて、「もう辞めたい」と感じることは珍しくありません。
企業対応、派遣スタッフのフォロー、営業数字、欠勤や退職への対応が重なると、仕事を続ける自信がなくなることもあります。
ただし、人材派遣営業を辞めたいと感じる原因は、人によって異なります。
すぐに退職を決めるのではなく、まずは現在のつらさが、会社の体制で改善できるものなのか、職種そのものとの相性なのかを分けて考えることが大切です。
きつい原因を「業務・会社・職種」に分ける
最初に、人材派遣営業の何が負担になっているのかを整理してみましょう。
きつさを整理する3つの視点
- 業務の問題:新規営業、スタッフ対応、クレーム、突発対応など、特定の業務が負担になっている
- 会社の問題:担当人数、目標設定、時間外連絡、分業体制、上司への相談環境に問題がある
- 職種との相性:企業とスタッフの間に立つことや、予定外の対応が続くこと自体に強い負担を感じる
たとえば、営業数字がきつい場合でも、営業職そのものが合わないとは限りません。
個人目標が高すぎる、担当業務が多すぎる、スタッフ対応に追われて営業する時間がないなど、会社側の体制が原因になっていることもあります。
一方で、企業と派遣スタッフの間に立つこと自体が大きなストレスになっている場合は、会社を変えても同じ負担を感じる可能性があります。
「人材派遣営業がきつい」とまとめず、どの場面で特に辞めたいと感じるのかを書き出してみてください。
すぐに辞めず、改善を試してもよいケース
現在の負担が会社の体制や担当案件に限られている場合は、退職する前に改善できる可能性があります。
次のような状態であれば、まずは上司への相談や担当変更を検討してもよいでしょう。
- 特定の派遣先や案件への対応だけが負担になっている
- 入社や異動から間もなく、業務に慣れていない
- 担当する派遣スタッフ数を調整すれば続けられそう
- 新規営業とスタッフ管理のどちらかに業務を寄せられる
- 人材業界や派遣スタッフの支援自体にはやりがいを感じている
- 相談できる上司や同僚がいる
担当範囲や業務量を調整することで負担が下がるなら、人材派遣営業そのものを辞めなくても改善できる場合があります。
ただし、会社へ相談しても対応してもらえない場合や、約束された改善が実行されない場合は、環境を変えることも選択肢になります。
転職や環境の変更を考えた方がよいケース
次のような状態が続いている場合は、無理に人材派遣営業を続けることだけにこだわらない方がよいでしょう。
- 担当人数や業務量が明らかに多く、相談しても改善されない
- 休日や勤務時間外も、常に連絡を気にしている
- 欠勤や退職など、自分では防げない問題まで強く責められる
- 企業と派遣スタッフの間に立つこと自体が大きな苦痛になっている
- 今後身につけたい経験と現在の仕事がつながっていない
- 睡眠や食事、体調、日常生活に影響が出ている
会社を変えれば改善できる問題なのか、人材派遣営業以外の職種を選んだ方がよいのかは、つらさの原因によって変わります。
営業職そのものを続けるか迷っている場合は、以下の記事でも営業経験を次の求人条件へ変える考え方を解説しています。
体調や生活に影響が出ている場合は、判断より休むことを優先する
出勤前に強い不安を感じる、眠れない状態が続く、休日も仕事のことが頭から離れないなど、体調や生活に影響が出ている場合は軽く考えない方がよいです。
責任感が強い人ほど、「自分が休むと派遣先やスタッフに迷惑がかかる」と考え、無理を続けてしまうことがあります。
しかし、心身に余裕がない状態では、退職や転職について冷静に判断することも難しくなります。
上司、社内の相談窓口、家族、医療機関などへ相談し、必要であれば休暇や休職も含めて考えてください。
この状態では、転職活動を急ぐことよりも、まず安全に休める状態を作ることが優先です。
辞めたい理由を、次の求人で確認する条件に変える
転職を検討する場合は、「人材派遣営業がきつかった」で終わらせず、何が負担だったのかを次の求人選びに反映させることが大切です。
たとえば、勤務時間外の連絡が負担だったなら、次の求人では夜間や休日の対応体制を確認します。
スタッフ対応と新規営業の両立が難しかったなら、営業とスタッフ管理が分業されているかを確認します。
担当範囲が広すぎたなら、担当する派遣スタッフ数や移動範囲を面接で確認する必要があります。
つらかった原因を求人条件に変える例
時間外連絡が多かった
→ 夜間・休日の連絡体制を確認する
スタッフ対応を一人で抱えていた
→ 営業と管理担当の分業体制を確認する
複数拠点の移動が負担だった
→ 担当エリアと訪問頻度を確認する
個人目標のプレッシャーが強かった
→ 個人目標とチーム目標の比率を確認する
この整理ができていないまま転職すると、次の会社でも同じ負担を繰り返す可能性があります。
まだ退職後の仕事が決まっていない場合は、生活費や退職時期も含めて判断する必要があります。
この時点で転職すると決める必要はありません。
まずは、現在の職場で改善できることと、次の求人で避けたい条件を分けることから始めましょう。
人材派遣営業の経験は転職でどう活かせるか
人材派遣営業がきつくて転職を考えていても、これまでの経験が無駄になるわけではありません。
人材派遣営業では、法人営業だけでなく、求人内容の確認、派遣スタッフとの面談、配属調整、契約更新、定着支援、数値管理、トラブル対応など、幅広い業務を経験します。
ただし、転職時に「コミュニケーション能力があります」「調整力があります」と伝えるだけでは、具体的な強みとして伝わりにくいです。
実際に担当した業務を分解し、どのような相手に、何を考えて、どう対応したのかまで整理することが大切です。
企業の課題を聞き、提案した法人営業の経験
人材派遣営業では、派遣先企業から人員不足の理由や必要なスキル、勤務条件、配属先の状況などを聞き取り、人材を提案します。
単に求人をもらうだけでなく、企業がどのような人材を必要としているのか、採用後にどのような業務を任せたいのかを確認する必要があります。
この経験は、無形商材の法人営業、採用支援、求人広告、人材紹介など、顧客の課題を聞いて提案する仕事で活かしやすいです。
筆者も技術系派遣の営業として、企業が必要とする経験やスキルを確認し、技術者の経験と照らし合わせながら提案していました。
転職時には、単に「法人営業をしていました」と伝えるのではなく、どのような企業を担当し、どのような課題を聞き取り、何を提案したのかまで説明すると経験が伝わりやすくなります。
派遣スタッフとの面談や定着支援の経験
人材派遣営業では、企業対応だけでなく、派遣スタッフの希望や不安を聞く機会もあります。
仕事内容、通勤距離、勤務時間、職場環境などを確認し、就業先とのミスマッチを減らすために調整します。
就業後も、仕事内容や人間関係で困っていないかを確認し、必要に応じて派遣先企業と改善方法を話し合います。
この経験は、人材紹介のキャリアアドバイザー、採用担当、社員の定着支援、カスタマーサクセスなど、人の状況を聞きながら継続支援する仕事に活かせる可能性があります。
面接では、「派遣スタッフをフォローしていました」だけで終わらせず、どのような相談を受け、どのように状況を整理したのかを伝えることが大切です。
企業と派遣スタッフの間に入った調整経験
人材派遣営業では、派遣先企業と派遣スタッフの要望が一致しない場面があります。
企業側の要望、派遣スタッフ本人の希望、契約上の条件を確認しながら、双方へ説明し、現実的な対応方法を考える必要があります。
職場見学の日程調整、配属条件の確認、契約更新、退職時の対応など、複数の関係者を動かす業務も多くあります。
この経験は、営業職だけでなく、採用担当、営業事務、カスタマーサクセス、プロジェクトの進行管理などでも活かせます。
「調整力があります」と抽象的に伝えるのではなく、利害や希望の異なる相手の話を整理し、どのように合意点を探したのかまで説明すると強みになります。
売上・稼働人数・契約更新を管理した経験
人材派遣営業では、売上だけでなく、稼働している派遣スタッフの人数、契約更新、退職予定なども管理します。
新しい派遣スタッフを配属しても、退職者が出れば稼働人数や売上が減るため、新規営業と既存スタッフの定着支援を同時に進める必要があります。
筆者も主任として2支店の案件を担当し、企業対応や派遣スタッフのフォローを行いながら、売上や稼働人数の状況を確認していました。
この経験は、複数の数字や案件を管理する法人営業、店舗・拠点管理、採用管理などで活かせる可能性があります。
転職時には、実際に管理していた数値や担当範囲を、事実に基づいて説明しましょう。
欠勤・退職・クレームへの対応経験
人材派遣営業では、欠勤、無断欠勤、早期退職、派遣先からのクレームなど、予定していなかった問題へ対応することがあります。
問題が発生したときは、まず関係者から事実を確認し、派遣先企業への説明、派遣スタッフ本人への確認、社内への報告などを進めます。
この経験は、顧客対応、カスタマーサポート、カスタマーサクセス、法人営業など、問題発生時に冷静な対応が求められる仕事で活かせます。
ただし、面接で「クレーム対応に慣れています」と伝えるだけでは、受け身の経験に見えることがあります。
どのような問題があり、何を優先して確認し、どのように関係者へ説明したのかまで整理しておきましょう。
面接では経験を「状況・行動・結果」に分けて伝える
人材派遣営業の経験を転職で伝えるときは、業務名を並べるだけでなく、状況、行動、結果の順番で整理すると伝わりやすくなります。
経験を具体化する4つの項目
- 担当:どのような企業・派遣スタッフ・案件を担当したか
- 課題:どのような問題や要望があったか
- 行動:自分が何を確認し、どう対応したか
- 結果:状況がどう変わったか、何を学んだか
たとえば、「企業とスタッフの調整をしていました」だけでは、担当した内容が十分に伝わりません。
伝え方の例
抽象的な伝え方:
派遣先企業と派遣スタッフの調整を担当しました。
具体的な伝え方:
派遣先企業から求められる条件と、派遣スタッフ本人の希望をそれぞれ確認し、認識がずれている部分を整理したうえで、双方へ説明しながら配属や契約更新を調整しました。
結果を数字で示せない場合でも、問題をどのように整理し、何を考えて行動したのかは説明できます。
なお、会社や担当範囲によって、人材派遣営業が経験する業務は異なります。
実際には担当していない採用業務や労務管理まで、自分の経験として伝えないようにしてください。
人材派遣営業を辞めたいと感じていても、これまで身につけた営業、面談、調整、数値管理、問題対応の経験まで否定する必要はありません。
次の仕事を選ぶときは、活かしたい経験だけでなく、今後は避けたい業務も整理することが大切です。
人材派遣営業を辞めたい原因から転職先を考える
人材派遣営業から転職する場合は、これまでの経験を活かせるかだけでなく、今後どの負担を避けたいのかを基準に転職先を考えることが大切です。
人材派遣営業で身につけた法人対応、ヒアリング、提案、配属調整、契約更新、トラブル対応などの経験は、ほかの業界や職種でも活かせる可能性があります。
ただし、経験を活かせそうという理由だけで転職先を選ぶと、人材派遣営業で負担だった業務を次の職場でも繰り返すことがあります。
まずは、自分が何にきつさを感じていたのかを確認したうえで、次の職種を検討しましょう。
派遣スタッフ対応が負担なら、法人営業を検討する
企業への提案や商談にはやりがいを感じる一方で、欠勤、退職、スタッフ面談などの対応が負担だった人は、別業界の法人営業を検討できます。
人材派遣営業で経験した、企業の課題を聞き取り、条件に合う提案を行う流れは、ほかの法人営業でも活かしやすい部分です。
たとえば、ITサービス、業務支援サービス、求人広告、採用支援などの無形商材営業では、顧客の課題を聞いて提案する経験を活かせる可能性があります。
ただし、法人営業へ転職しても、新規開拓や売上目標がなくなるとは限りません。
派遣スタッフ対応だけを避けたいのか、営業数字のプレッシャー自体も避けたいのかを分けて考える必要があります。
人材業界の経験を残したいなら、人材紹介や採用支援を検討する
人材業界には関わり続けたいものの、派遣スタッフの勤怠管理や突発的な欠勤対応を減らしたい人は、人材紹介や採用支援の仕事が選択肢になります。
派遣先企業の求人ニーズを聞いた経験や、派遣スタッフの希望条件を確認した経験は、企業担当やキャリアアドバイザーの仕事にもつながります。
一方で、人材紹介でも、企業と求職者の希望が合わない場面や、選考辞退、入社前の調整などは発生します。
人から相談を受けること自体が負担だった場合は、人材紹介へ移っても同じように疲れる可能性があります。
派遣営業特有の勤怠・就業管理が負担だったのか、人の就職や転職を支援すること自体が負担だったのかを確認しましょう。
企業側の採用に集中したいなら、採用担当を検討する
企業と派遣スタッフの両方へ対応するよりも、一つの会社の採用活動に関わりたい人は、採用担当も選択肢になります。
人材派遣営業で経験した求人内容の確認、求める人物像の整理、応募者やスタッフとの面談、日程調整などは、採用業務と共通する部分があります。
また、派遣先企業の人手不足や採用課題を見てきた経験も、企業側の採用活動を考えるうえで活かせます。
ただし、採用担当は経験者を求める求人も多く、派遣営業から必ず転職しやすいとは限りません。
実際に関わった採用・面談・配属業務を具体的に整理し、採用業務へどう活かせるかを説明する必要があります。
新規営業より既存顧客の支援をしたいなら、カスタマーサクセスを検討する
新規開拓よりも、すでに取引のある顧客を継続的に支援することにやりがいを感じる人は、カスタマーサクセスも候補になります。
人材派遣営業で、派遣先企業の状況を確認し、問題を聞き取り、改善方法を提案した経験は、導入後の顧客支援にも活かせる可能性があります。
ただし、カスタマーサクセスも顧客からの相談や不満へ対応する仕事です。
企業との調整やクレーム対応自体が強い負担だった場合は、職種名だけで判断せず、問い合わせ件数、担当社数、解約防止の目標なども確認しましょう。
営業数字の負担を減らしたいなら、営業事務や営業支援を検討する
企業とのやり取りや調整業務は続けたいものの、個人売上や新規開拓のプレッシャーを減らしたい人は、営業事務や営業支援も選択肢になります。
人材派遣営業で経験した、職場見学の日程調整、契約書類の確認、社内外への連絡、複数案件の進行管理などは、営業を支える仕事にも活かせます。
ただし、営業事務は求人によって、Excel、資料作成、受発注、請求処理など、求められる事務スキルが異なります。
自分が実際に担当していた事務処理やPC業務を整理し、不足するスキルがあれば転職前に補うことも必要です。
人材派遣営業と同じ負担を繰り返さないための確認ポイント
同じ職種でも、会社によって担当範囲や働き方は大きく異なります。
転職先を選ぶときは、職種名や仕事内容の概要だけでなく、次の条件まで確認しましょう。
転職先で確認したいこと
- 新規営業と既存顧客対応の割合
- 個人目標とチーム目標の比率
- 担当する顧客や求職者の人数
- クレームや緊急連絡の対応体制
- 休日・夜間の連絡があるか
- 営業と事務・顧客支援の分業体制
- 入社後の研修や上司への相談体制
- 移動範囲や出張の頻度
人材派遣営業から転職する場合、経験を活かせる仕事が、必ずしも自分に合う仕事とは限りません。
次の職場で活かしたい経験と、今後は避けたい負担の両方を整理したうえで求人を比較することが大切です。
営業職を続けるか、別の職種へ移るか迷っている場合は、以下の記事でも、営業を辞めたい原因を次の求人条件へ変える方法を解説しています。
一人で求人条件を整理しにくいときは、転職前に相談する方法もある
人材派遣営業を続けるか、別の営業職へ移るか、営業以外の仕事を目指すかは、すぐに答えを出せることではありません。
特に、人材派遣営業で身につけた経験と、今後は避けたい負担の両方を整理できていないと、次の求人でも同じ悩みを繰り返す可能性があります。
まずは、次の内容を自分なりに整理してみましょう。
相談前に整理したいこと
- 人材派遣営業の何が一番負担だったか
- 現在の会社で改善できる可能性があるか
- 次の仕事でも活かしたい経験は何か
- 次の求人では避けたい条件は何か
- 営業職を続けたいのか、別職種へ移りたいのか
ただし、自分だけでは、「この経験が強みになるのか」「希望する求人へ応募できるのか」「退職理由をどう伝えればよいのか」を判断しにくいこともあります。
その場合は、求人へ応募する前に、20代向けの転職支援サービスで経歴や希望条件を整理する方法があります。
第二新卒エージェントneoは、第二新卒、既卒、フリーター、正社員経験が浅い人など、就職・転職に不安がある20代の相談に対応しているサービスです。
人材派遣営業の経験を次の仕事でどう伝えるか、どのような求人条件を確認した方がよいか、面接で退職理由をどう説明するかなどを相談できます。
ただし、年齢、経歴、希望勤務地などによって、利用できる支援内容や紹介される求人は異なります。
また、紹介された求人が自分に合わない場合は、仕事内容や条件を確認したうえで、応募するか自分で判断することが大切です。
相談前に、第二新卒エージェントneoの利用条件や面談内容を確認する
転職支援サービスを利用したことがない人は、「求人を強くすすめられないか」「自分の経歴でも相談できるのか」「面談で何を話せばよいのか」と不安になることもあると思います。
その場合は、いきなり申し込むのではなく、第二新卒エージェントneoの利用条件や面談内容、利用前の注意点を確認してから判断しましょう。
相談前の不安に合わせて確認する
それぞれの記事を確認したうえで、自分の年齢や経歴が対象に合いそうで、求人条件を一人で整理しにくいと感じる場合は、相談を検討してみてください。
紹介された求人へ必ず応募するのではなく、仕事内容や働き方が自分の希望と合っているかを確認したうえで判断することが大切です。
人材派遣営業の経験と、次の求人で避けたい条件を整理する
20代で、「このまま派遣営業を続けるべきか分からない」「経験をどの仕事に活かせるか判断できない」という場合は、第二新卒エージェントneoで相談する方法があります。対象条件やサービス内容を確認したうえで利用してください。
第二新卒エージェントneoの無料相談の内容を確認する※年齢、経歴、希望地域などによって、求人紹介の可否や支援内容が異なる場合があります。
相談前に、第二新卒エージェントneoの利用条件や面談内容を確認する
転職支援サービスへ相談したことがない人は、「求人を強くすすめられないか」「自分の経歴でも相談できるのか」「面談で何を話せばよいのか」と不安になることもあると思います。
その場合は、いきなり申し込むのではなく、第二新卒エージェントneoの利用条件や面談内容、利用前の注意点を確認してから判断しましょう。
相談前の不安に合わせて確認する
それぞれの記事を確認したうえで、自分の年齢や経歴が対象に合いそうで、求人条件を一人で整理しにくいと感じる場合は相談を検討してみてください。
紹介された求人へ必ず応募するのではなく、仕事内容や働き方が自分の希望と合っているかを確認したうえで判断することが大切です。
まとめ|人材派遣営業がきついなら、原因を整理してから次を判断する
人材派遣営業は、企業への営業だけでなく、派遣スタッフのフォロー、契約更新、欠勤・退職、クレーム、売上や稼働人数の管理まで担当することがあります。
派遣先企業と派遣スタッフの間に入りながら、自分では防ぎにくい問題にも対応するため、きついと感じること自体は珍しくありません。
筆者自身も、技術系派遣の営業として働き、主任として2支店の案件を担当する中で、企業と派遣スタッフの要望を調整しながら、欠勤・退職への対応や数字の管理を並行する難しさを経験しました。
ただし、「人材派遣営業がきつい」という理由だけで、すぐに職種そのものが合わないと決める必要はありません。
まずは、現在の負担が次のどれに当てはまるのかを分けて考えることが大切です。
- 担当人数や業務量など、現在の会社の体制が原因なのか
- 特定の派遣先や案件だけが負担になっているのか
- 営業数字や新規開拓が負担なのか
- 企業と派遣スタッフの間に立つ仕事自体が合わないのか
- 体調や生活に影響が出るほど無理をしていないか
会社の体制や担当案件が原因であれば、担当変更や業務範囲の調整によって改善できる可能性があります。
一方で、相談しても状況が変わらない場合や、企業と派遣スタッフの間に立つこと自体が強い負担になっている場合は、転職や職種変更を考えることも選択肢です。
人材派遣営業で経験した法人営業、面談、配属調整、契約更新、数値管理、トラブル対応は、次の仕事でも活かせる可能性があります。
転職する場合は、「きつかったから辞める」で終わらせず、何が負担だったのかを、次の求人で確認する条件へ変えておきましょう。
人材派遣営業を続ける場合も、別の仕事へ移る場合も、大切なのは無理に我慢することではありません。
現在のつらさと、これから続けたい働き方を整理したうえで、自分に合う選択を判断してください。



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