施工管理を辞めたいと思っていても、担当している現場が動いている途中だと、なかなか退職を切り出せない人もいると思います。
「せめて工事が終わるまでは残った方がいいのではないか」「今抜けたら、ほかの社員や職人さんに迷惑がかかるのではないか」と考えているうちに、次の現場が決まり、辞めるタイミングを逃してしまうこともあります。
施工管理は、現場ごとに工期が決まっている仕事です。そのため、一般的な仕事以上に「区切りのよい時期まで待つべき」と考えやすいですが、すべての現場が終わるまで待っていたら、いつまでも転職活動を始められません。
大切なのは、勢いだけで退職することでも、会社の都合だけを優先して我慢し続けることでもありません。
現在の現場状況や引き継ぎに必要な期間を確認しながら、在職中に求人を探し、退職日と転職先への入社日を無理なく調整することが重要です。
この記事では、施工管理を辞めやすいタイミング、現場途中で退職する場合の考え方、忙しい在職中に転職活動を進める方法を解説します。
現場が終わるまで待つべきか迷っている人や、転職したい気持ちはあるものの動き出せずにいる人は、退職準備を始める際の参考にしてください。
この記事を書いた人|20代転職の道しるべ編集部
新卒では通信業界の営業として働き、半年近く全国1位の成績を経験しました。その後は人材派遣会社へ転職し、技術系人材を扱う営業として、新規企業の開拓、既存企業への人材提案、求職者対応に携わりました。
施工管理の実務経験者ではありません。ただ、人材派遣営業として建設・技術系企業と関わるなかで、施工管理を必要としている企業の事情や、未経験者・経験者を採用する際に見られるポイントには触れてきました。
転職を考えていても、「今の職場に迷惑がかかる」「まだ辞めると決め切れていない」と動けなくなる気持ちは、自分自身も転職を経験してきたからこそ分かります。この記事では、現場経験者のふりをして断定するのではなく、企業側と求職者側の両方を見てきた立場から、施工管理経験者が次の一歩を考えるための情報を整理しています。
施工管理を辞めるタイミングは、現場の区切りだけで決めなくてよい
施工管理を辞める時期として、担当している現場が終わったタイミングは確かに分かりやすい区切りです。
工事が完了していれば引き継ぐ業務も少なくなりやすく、会社や現場の関係者にも退職の話を切り出しやすくなります。
ただし、必ず現場が終わるまで待たなければならないわけではありません。
施工管理の仕事は、一つの現場が終わる前に次の配属予定が決まることもあります。
「今の現場が終わってから考えよう」と先延ばしにしているうちに、次の現場へ配属され、さらに数か月から数年動けなくなることも考えられます。
現場の終了は「辞めやすい時期」であって、「辞めてよい唯一の時期」ではない
現場の区切りを意識することは大切ですが、それだけを基準にすると自分の転職時期を会社の配属予定に任せることになります。現在の働き方をいつまで続けられるのか、自分が転職したい時期はいつなのかも含めて判断する必要があります。
たとえば、残業や休日出勤が続いている、体力的に限界を感じている、家族との時間が取れないなど、働き続けることへの負担が大きい場合は、現場終了だけを優先する必要はありません。
一方で、「もう嫌だから明日辞める」と勢いだけで決めるのもおすすめできません。
まずは就業規則を確認し、引き継ぎに必要な期間、現在の工程、次の配属予定、有給休暇の残日数などを整理しておきましょう。
そのうえで、在職中に求人を確認し、退職希望日と転職先への入社時期を調整していく方が、収入が途切れる不安も抑えやすくなります。
施工管理を辞めるタイミングは、現場の都合だけで決めるものではありません。
会社への配慮は必要ですが、自分の体調や今後の生活、キャリアまで後回しにしないことが大切です。
施工管理を辞めやすい5つのタイミング
施工管理を辞める時期に、すべての人に当てはまる正解はありません。
現場の進み具合、会社の人員体制、転職先の入社時期によって、動きやすいタイミングは変わります。
ただ、引き継ぎの負担を抑えながら退職を進めやすい時期には、いくつか共通点があります。
担当している現場が終了したとき
最も分かりやすいのは、担当現場が竣工し、業務が一段落したタイミングです。
進行中の工程を途中で引き継ぐ必要が少なくなり、現場の状況や残っている業務も整理しやすくなります。
会社側としても後任者を新しい現場へ配置しやすいため、退職の話を進めやすい時期といえます。
ただし、現場が終わってから退職を伝えようとすると、すでに次の現場が決まっている場合があります。
今の現場を区切りにしたいのであれば、終了直前まで黙って待つのではなく、退職希望日から逆算して早めに準備を始めることが大切です。
次の現場へ配属される前
次の現場への配属が正式に決まる前も、退職を伝えやすいタイミングです。
新しい現場へ入ってから退職を伝えると、会社は改めて担当者を探さなければならず、現場側への説明も必要になります。
自分自身も「配属されたばかりなのに辞めると言いにくい」と感じやすく、結果的に退職時期を先延ばしにしてしまいます。
今の現場が終盤に入り、次の配属について話が出始めた段階で、自分が今後も続けるのかを一度考えておきましょう。
工程に比較的余裕がある時期
現場途中で退職を考える場合は、繁忙期や重要な工程の直前よりも、比較的工程に余裕がある時期の方が話を進めやすくなります。
もちろん、現場の都合だけを優先し続ける必要はありません。
ただ、引き継ぎの説明時間を確保できる時期を選べれば、自分も周囲も余計に慌てずに済みます。
現在の工程表を見ながら、検査、引き渡し、繁忙期などと重ならない時期があるか確認してみましょう。
引き継ぎの準備ができたとき
退職を切り出す前に、担当業務や現場の進捗を整理しておくと、会社との話し合いを進めやすくなります。
特に施工管理は、工程表だけでなく、協力会社とのやり取り、未処理の書類、注意が必要な作業など、担当者にしか分からない情報が残りやすい仕事です。
頭の中だけで管理している内容を一覧にしておけば、後任者が決まった後も引き継ぎやすくなります。
退職を伝える前に整理しておきたいこと
- 現在の工程と今後の予定
- 未完了の業務や提出書類
- 協力会社や関係者との連絡事項
- 現場で起きている問題や注意点
- 後任者へ伝えるべき作業手順
引き継ぎ資料をすべて完成させてからでなければ退職を伝えられないわけではありません。
まずは、自分が担当している仕事を他の人へ説明できる状態に近づけておくことが大切です。
転職先と入社時期を調整できたとき
退職しやすいタイミングは、今の会社の都合だけでなく、転職先の入社可能日によっても変わります。
先に退職してから転職先を探す方法もありますが、収入が途切れることに不安がある場合は、在職中に求人を確認しておいた方が安心です。
内定後すぐに入社しなければならないとは限りません。現在の現場状況や引き継ぎ期間を伝えたうえで、無理のない入社日を相談することが重要です。
早く辞めたい気持ちだけで入社日を約束すると、今の会社との退職調整が間に合わなくなることがあります。
現職の就業規則、引き継ぎに必要な期間、有給休暇の残日数を確認してから、退職日と入社日を決めましょう。
施工管理を辞めやすいのは、現場が終わった瞬間だけではありません。
次の配属前や引き継ぎの準備ができた時期など、自分が動きやすいタイミングを見つけ、退職を伝える前から転職準備を進めておくことが大切です。
施工管理は現場途中でも退職できる?
担当している工事が終わっていなくても、現場途中という理由だけで退職できないわけではありません。
施工管理は自分が抜けることで現場へ影響が出やすいため、「最後まで担当しなければならない」と責任を感じる人も多いと思います。
しかし、工期が長い現場では、終了を待っている間に次の現場が決まり、退職時期をさらに先延ばしにしてしまうことがあります。
会社や現場への配慮は必要ですが、退職するかどうかを会社の配属予定だけで決める必要はありません。
現場途中であることと、退職できないことは別の問題
現場が進行中でも、退職に向けた話し合いや転職準備は始められます。大切なのは、突然現場へ行かなくなることではなく、必要な手続きを確認し、引き継ぎの時間を確保しながら進めることです。
最初に雇用契約と就業規則を確認する
退職を伝える前に、まず雇用契約の期間と会社の就業規則を確認しましょう。
正社員など期間の定めがない契約と、契約社員など期間が決まっている契約では、退職時の考え方が異なる場合があります。
就業規則には、「退職希望日の何日前までに申し出る」といった社内手続きが記載されていることがあります。
現場の終了予定だけを見るのではなく、会社の手続き、引き継ぎに必要な期間、有給休暇の残日数を確認したうえで、退職希望日を考えることが大切です。
退職の意思は余裕を持って伝える
現場途中で退職する場合は、後任者の選定や担当業務の引き継ぎが必要になります。
退職直前になってから伝えると、会社側が人員を調整できず、自分も慌ただしい状態で現場を離れることになりかねません。
退職を決めた段階で、まずは直属の上司へ時間を取ってもらい、希望する退職時期を伝えましょう。
この時点で、細かな引き継ぎ内容がすべて完成している必要はありません。
いつ頃まで働けるのか、現在どの工程を担当しているのか、どの程度の引き継ぎ期間が必要になりそうかを説明できれば、会社側も今後の配置を考えやすくなります。
現場の情報を自分だけが分かる状態にしない
施工管理の引き継ぎでは、工程表や図面を渡すだけでは足りないことがあります。
協力会社との打ち合わせ内容、施主からの要望、今後注意が必要な工程、未提出の書類など、日々のやり取りのなかで自分だけが把握している情報もあるからです。
退職を考え始めた段階から、次の内容を少しずつ整理しておくと引き継ぎを進めやすくなります。
- 現在の工程と今後の予定
- 未完了の作業や提出書類
- 協力会社や取引先の連絡先
- 施主や関係者から受けている要望
- 現場で発生している問題や注意点
- 今後予定されている検査や打ち合わせ
こうした情報を残しておけば、「自分がいなくなったら現場が回らない」という不安も小さくできます。
無断で現場を離れることは避ける
現場途中でも退職に向けて動くことはできますが、連絡せずに出勤しなくなったり、担当業務を放置したりするのは避けるべきです。
無断で現場を離れると、会社とのトラブルだけでなく、一緒に働いてきた職人や協力会社にも負担をかけてしまいます。
今の会社に不満があったとしても、退職の意思を正式に伝え、できる範囲で引き継ぎを行ってから離れる方が、自分自身も次の職場へ進みやすくなります。
ただし、体調を崩している、強いハラスメントを受けている、安全に働けないなど、勤務を続けることが難しい事情がある場合は、円満退職だけにこだわる必要はありません。
一人で対応するのが難しいときは、家族、医療機関、労働局など外部の相談先を利用することも考えましょう。
現場途中だからといって、転職や退職を諦める必要はありません。
まずは契約内容と社内手続きを確認し、現場の状況を整理したうえで、無理のない退職時期を会社と話し合うことが大切です。
現場が終わるまで辞められないと言われた場合の考え方
退職の意思を伝えたときに、「この現場が終わるまでは抜けられない」「後任が決まるまで待ってほしい」と言われることがあります。
施工管理は、一人が担当している範囲が広く、途中で人が抜けると会社側の調整が大きくなりやすい仕事です。
そのため、上司が引き止めること自体は珍しくありません。
ただし、会社が困ることと、自分が希望する時期に退職できないことは同じではありません。
「現場が終わるまで」は、退職時期として曖昧になりやすい
工期が延びたり、追加工事が入ったりすると、現場の終了時期は後ろへずれることがあります。明確な期限を決めずに待つと、そのまま次の配属へ進み、退職の話がなかったことのように扱われる可能性もあります。
引き止められた理由を分けて考える
「現場が終わるまで残ってほしい」と言われたときは、何を理由に引き止められているのかを確認しましょう。
たとえば、次のような理由が考えられます。
- 後任の施工管理者が決まっていない
- 自分しか把握していない業務が多い
- 重要な検査や引き渡しが近い
- 単純に人手が不足している
- 退職者を出したくないため、先延ばしにしている
数日から数週間で区切りがつく工程を待つことで円満に進められるなら、退職時期を少し調整する選択肢もあります。
一方で、後任がいつ決まるか分からない、人手不足の解消時期が見えないといった理由であれば、待ち続けても状況が変わらない可能性があります。
会社の要望をすべて受け入れるのではなく、いつまでなら対応できるのか、自分の中で期限を決めておくことが大切です。
退職希望日を曖昧にしない
「できれば辞めたい」「現場が落ち着いたら退職したい」と伝えるだけでは、会社側に本気度が伝わらないことがあります。
退職を決めているのであれば、希望する退職日を明確に伝えましょう。
たとえば、次のような伝え方です。
現在の工程と引き継ぎに必要な期間を考え、○月末で退職したいと考えています。それまでに担当業務を整理し、後任の方へ引き継げるよう準備します。
このように、退職日と引き継ぎへの姿勢を一緒に伝えると、「現場を投げ出したいだけ」という印象を持たれにくくなります。
上司から別の日程を提案された場合も、理由を聞いたうえで、自分が対応できる範囲かを判断しましょう。
後任が決まるまで待つと約束しない
後任者が見つかるまで残ることを約束すると、退職日がいつになるのか分からなくなります。
人員を確保するのは会社の役割です。
自分にできるのは、担当業務を整理し、限られた期間の中で引き継ぎを進めることです。
後任がすぐに決まらない場合でも、上司や同じ部署の社員へ一時的に引き継げるよう、資料を残しておく方法があります。
「後任が決まらないから辞められない」と考えるのではなく、「退職日までに、誰が見ても状況を把握できる状態を作る」と考えた方が現実的です。
強い引き止めを受けた場合は記録を残す
退職の話を何度も流されたり、上司が受け取ってくれなかったりする場合は、いつ誰に何を伝えたのか記録を残しておきましょう。
口頭だけで話が進まない場合は、会社の手続きに従って退職届を提出することも考えます。
退職日や引き継ぎ内容について話し合ったメール、メッセージ、書面なども残しておくと、後から認識の違いが起きにくくなります。
強い言葉で責められたり、退職を認めないと繰り返されたりして、一人では対応が難しいと感じた場合は、労働局など外部の相談窓口を利用する方法もあります。
体調が限界なら現場の区切りを最優先にしない
会社への迷惑を考えるあまり、自分の体調を後回しにする人もいます。
しかし、眠れない、食欲がない、出勤前に強い動悸がする、休日も仕事のことが頭から離れないといった状態が続いているなら、現場終了を待つことが正解とは限りません。
無理を続けて働けなくなれば、結果的に十分な引き継ぎができないまま現場を離れることにもなります。
体調に不安がある場合は、早めに医療機関へ相談し、勤務を続けられる状態なのかを確認してください。
現場や会社への責任を考えることは大切です。
ただし、「現場が終わるまで」という期限の見えない言葉に合わせ続けて、自分の生活や健康を犠牲にする必要はありません。
退職希望日を明確にし、その日までにできる引き継ぎを進めるという考え方で、会社と話し合うことが大切です。
次の現場へ配属される前に退職を伝えた方がよい理由
現在の現場が終わりに近づくと、会社から次の配属先について話をされることがあります。
すでに退職する意思が固まっているなら、次の現場へ入ってからではなく、配属が正式に決まる前に伝えた方が進めやすくなります。
新しい現場に入ると、辞めるタイミングを逃しやすい
施工管理は、新しい現場へ入った直後から打ち合わせ、工程確認、協力会社との調整などが始まります。
「現場が落ち着いてから考えよう」と思っていても、重要な工程を任されるうちに退職を切り出しにくくなり、転職活動も後回しになりがちです。
今の現場が終わるたびに同じことを繰り返していると、辞めたい気持ちはあるのに、次の区切りまで動けない状態が続いてしまいます。
会社側の人員配置もやり直しになる
次の現場へ配属された直後に退職を伝えると、会社は新たに後任者を探し、現場の配置を組み直さなければなりません。
場合によっては、元請けや協力会社へ担当変更を説明する必要もあります。
会社の人員不足まで自分が背負う必要はありませんが、退職の意思が決まっているなら、配属前に伝えた方が双方の負担を抑えやすくなります。
まだ迷っているなら、退職ではなく求人確認から始める
退職を決め切れていない段階で、無理に会社へ伝える必要はありません。まずは次の配属時期を確認し、その前に求人を見て、自分の経験で選べる会社や条件を調べておきましょう。
転職活動を始めることと、必ず会社を辞めることは別です。
求人を比較した結果、今の会社に残る選択をしても構いません。
退職の意思が固まっている人は次の配属前に伝え、まだ迷っている人は、現場が終盤に入った段階で求人と自分の経験を整理しておくと、慌てずに判断できます。
忙しい施工管理が在職中に転職活動を進める方法
施工管理として働きながら転職活動を進めようとしても、平日は現場対応で手いっぱいになり、帰宅後に求人を見る気力が残っていないこともあると思います。
休日も急な連絡や書類作成が入り、「まとまった時間ができたら始めよう」と考えているうちに、何か月も過ぎてしまう人は少なくありません。
ただ、転職活動は最初から求人応募や面接まで一気に進める必要はありません。
忙しい人ほど、やることを小さく分けて、在職中に少しずつ準備する方が続けやすくなります。
最初から「転職する」と決めなくてもよい
求人を確認したり、これまでの経験を整理したりするだけでも転職準備になります。今の会社に残るか迷っている段階でも、他社の条件を知ることで、自分が本当に変えたいことが見えやすくなります。
希望する条件と避けたい条件を先に整理する
求人を見始める前に、転職によって何を変えたいのかを整理しましょう。
条件を決めずに求人サイトを開くと、年収、休日、勤務地、仕事内容など、見る項目が増えすぎて判断できなくなります。
まずは、転職先に求める条件を「必ず変えたいこと」と「できれば変えたいこと」に分けると考えやすくなります。
たとえば、次のような項目です。
- 年収を現在より下げたくない
- 休日出勤を減らしたい
- 長期出張や転勤を避けたい
- 自宅から通える現場で働きたい
- 建築、土木、設備などの経験分野を変えたい
- より規模の大きな工事に関わりたい
- 資格取得を支援してくれる会社へ移りたい
すべての条件を満たす会社を探すのは難しいため、優先順位も決めておきましょう。
「年収は維持したいが、通勤時間は多少長くてもよい」など、自分の中で譲れる部分が分かれば、求人を比較する時間も短くできます。
これまで担当した現場をメモに書き出す
履歴書や職務経歴書を作ろうとしても、過去に担当した工事の内容を一度に思い出すのは大変です。
最初からきれいな文章を作ろうとせず、スマートフォンのメモなどに、思い出した情報を書き出しておきましょう。
施工管理経験者の場合は、次の情報が職務経歴を整理する材料になります。
- 工事の種類
- 建物や設備の規模
- 工期
- 元請け、下請けなどの立場
- 担当した工程
- 安全、品質、工程、原価管理の経験
- 担当した職人や協力会社の人数
- 保有資格
- 現場で改善したことや評価されたこと
人材派遣営業として企業へ人材を提案して感じたこと
私が人材派遣会社で技術系人材を担当していたとき、企業へ「施工管理の経験がある人です」と伝えるだけでは、話がほとんど進まないことがありました。
企業が知りたかったのは、経験年数だけではありません。建築・土木・設備のどの分野なのか、どの程度の規模の工事を担当したのか、現場でどこまで任されていたのかといった、もう一段具体的な情報でした。
反対に、担当した工事や役割が整理されている人は、企業側も「この現場なら経験を活かせそうだ」と判断しやすくなります。同じ施工管理経験者でも、情報の伝え方によって受け取られ方が変わる場面を見てきました。
転職を決めてから慌てて思い出すのではなく、まだ迷っている段階で過去の現場を一つずつ書き出しておくことをおすすめします。自分では当たり前だと思っていた経験が、別の会社では強みとして評価されることもあります。
職務経歴書を書くためだけでなく、自分の経験がどのような会社で求められるのかを知るためにも、早めに整理しておくことが大切です。
求人を見る時間を短く区切る
忙しい施工管理の人が、毎日1時間や2時間を転職活動に使うのは現実的ではありません。
最初は、週に2回、15分から30分だけ求人を見る時間を決める方法でも十分です。
通勤中、昼休み、現場から帰宅した後など、自分が続けやすい時間帯に絞りましょう。
その際、気になる求人へすぐ応募する必要はありません。
まずは保存し、休日に条件を見直すだけでも進みます。
一度にすべて終わらせようとするより、「今日は求人を3件見る」「今日は職務経歴を一つだけ書く」と分けた方が、忙しい時期でも続けやすくなります。
面接できる曜日と時間を先に確認する
在職中の転職活動で困りやすいのが、面接日程の調整です。
求人へ応募する前に、自分が対応できる曜日と時間帯を確認しておきましょう。
たとえば、次のような候補があります。
- 平日の始業前
- 現場終了後の夕方以降
- 比較的予定を調整しやすい曜日
- 有給休暇や半日休暇を取得できる日
- 土曜日やオンライン面接に対応できる日
施工管理は現場状況によって予定が変わりやすいため、候補日を一日だけに絞ると調整が難しくなります。
複数の候補を用意し、急な現場対応が入った場合は早めに連絡することが大切です。
応募先にも、現在は施工管理として在職中であることを伝えておけば、勤務後の時間やオンラインで調整してもらえる場合があります。
退職を伝える前に求人の選択肢を確認する
今の職場を一刻も早く辞めたいと感じていても、転職先の候補を見ないまま退職日だけを決めるのは慎重になった方がよいでしょう。
先に退職すると転職活動へ使える時間は増えますが、収入が途切れる焦りから、条件を十分に比較せず次の会社を決めてしまうことがあります。
在職中に求人を確認しておけば、自分の経験に対してどの程度の年収が提示されるのか、希望する地域に求人があるのかを事前に把握できます。
転職先を完全に決めてからでなければ退職できないわけではありません。
ただ、少なくとも選択肢と相場を知ったうえで動いた方が、退職後に「思っていた条件の求人がない」と慌てにくくなります。
一人で抱え込まず、日程調整や求人探しを任せる
求人検索、応募書類の作成、企業との連絡、面接日程の調整をすべて一人で行うと、それだけで負担が大きくなります。
特に現場が忙しい時期は、企業から届いた連絡への返信が遅れたり、求人を比較する時間が取れなかったりすることがあります。
その場合は、建設業界の転職事情を扱う転職支援サービスへ相談し、希望条件に合う求人の選定や日程調整を手伝ってもらう方法もあります。
相談したからといって、その場で転職を決める必要はありません。
まずは、自分の経験でどのような求人を選べるのか、現在の年収を維持できる可能性があるのかを確認するだけでも、今後の判断材料になります。
忙しい施工管理の転職活動では、まとまった時間を作ることよりも、止めずに少しずつ進めることが重要です。
希望条件と職務経験を整理し、求人を見る時間と面接可能な日を決めておけば、現場で働きながらでも転職準備を進められます。
面接で現場途中の転職理由をどう説明する?
現場途中で転職活動を始めると、「担当している工事を最後まで終えていないことが、選考で不利にならないか」と不安になる人もいると思います。
企業側が確認したいのは、現場途中で転職する事実だけではありません。
なぜ今の会社を辞めたいのか、同じ理由ですぐに退職しないか、入社までに引き継ぎを行う意思があるかを見ています。
退職理由を隠す必要はありませんが、現在の会社への不満だけで終わらせず、次の職場で実現したいことまで伝えることが大切です。
今の会社への不満だけを並べない
残業、休日出勤、遠方への出張、人間関係など、転職を考えたきっかけを正直に伝えること自体は問題ありません。
ただし、面接で次のような話だけを続けると、採用担当者は不安を感じることがあります。
- 上司や会社への批判が中心になっている
- 現場が忙しいことだけを退職理由にしている
- 自分には一切問題がなかったと主張している
- 次の会社で何をしたいのかが分からない
施工管理の仕事は、会社を変えても納期前や重要な工程で忙しくなる可能性があります。
そのため、「忙しいから辞めたい」だけではなく、何が長期間続いていて、どのような働き方へ変えたいのかを具体的に伝えましょう。
転職によって改善したいことを伝える
退職理由と志望動機を別々に考えると、話がつながらなくなることがあります。
今の会社で感じている課題と、転職先で実現したいことを一つの流れで説明すると、転職理由が伝わりやすくなります。
たとえば、次のような形です。
伝え方の例
現在は複数の現場を担当しており、休日にも電話対応が続く働き方になっています。施工管理の仕事そのものは続けたいと考えていますが、今後長く働くために、担当現場の範囲や人員体制が整った会社へ移りたいと考え、転職活動を始めました。
この伝え方なら、「施工管理を辞めたい」のではなく、これまでの経験を活かしながら働く環境を変えたいことが分かります。
年収、勤務地、担当分野、休日など、改善したい条件は人によって異なります。
自分が今の会社で何に困っているのかを整理し、応募先の特徴と結びつけて説明しましょう。
現場を放棄するつもりではないことを伝える
現場途中で転職活動をしている場合、面接で現在の担当状況を聞かれることがあります。
その際は、現場を急に離れるつもりではなく、会社と退職日を相談し、必要な引き継ぎを行う予定であることを伝えましょう。
たとえば、次のように説明できます。
現在の現場は進行中ですが、退職が決まった場合は、工程や協力会社との調整事項を整理し、後任者へ引き継いだうえで退職する予定です。入社時期については、現職の状況も確認しながら相談させていただきたいと考えています。
実際の退職日がまだ決まっていない段階で、確定しているように話す必要はありません。
現在分かっている範囲と、今後会社と調整する部分を分けて伝える方が誠実です。
入社できる時期を無理に早めない
採用担当者から「いつから入社できますか」と聞かれると、選考を有利にしたい気持ちから、早い日程を答えたくなることがあります。
ただし、現職の引き継ぎや退職手続きに必要な期間を考えずに入社日を約束すると、後から日程変更をお願いすることになりかねません。
まずは就業規則を確認し、退職の申出期限、現在の工程、引き継ぎにかかる期間を踏まえて回答しましょう。
具体的な退職日が決まっていない場合は、「内定後、1か月半から2か月程度を想定しています」など、ある程度幅を持たせて伝える方法もあります。
企業側も、施工管理経験者が担当現場を抱えていることは理解しています。
入社を急ぐあまり無理な約束をするよりも、現在の状況を説明し、現実的な日程を相談する方が信頼につながります。
転職理由と応募先の条件が合っているか確認する
面接で転職理由をうまく説明できても、応募先が同じ問題を抱えていれば、転職後に再び悩むことになります。
たとえば、休日出勤を減らしたい人が、現場数や休日対応の実態を確認せずに入社すると、働き方がほとんど変わらない可能性があります。
面接では、自分が伝えるだけでなく、次のような点も確認しましょう。
- 一人あたりが担当する現場数
- 休日出勤が発生した場合の振替休日
- 現場への直行直帰が可能か
- 出張や転勤の範囲
- 施工管理者の人数と年齢構成
- 入社後に担当する可能性がある工事
現場途中で転職することだけを気にしすぎる必要はありません。
採用担当者が納得できるように、転職を考えた背景、次の会社で実現したいこと、引き継ぎへの考え方を順番に伝えることが重要です。
不満を無理に隠すのではなく、これまでの経験を今後どう活かしたいのかまで説明できれば、前向きな転職理由として伝えやすくなります。
退職日と転職先への入社日を調整するポイント
転職先から内定をもらっても、現在の会社との退職調整が終わっていなければ、すぐに入社できるとは限りません。
施工管理は担当現場や引き継ぐ業務が多いため、一般的な事務職などと比べて、退職までに時間がかかることもあります。
内定を早く確定させたい気持ちから無理な入社日を約束すると、現職にも転職先にも日程変更をお願いすることになりかねません。
まずは、退職までに必要な手続きと引き継ぎ期間を確認したうえで、現実的な入社日を考えましょう。
就業規則の退職申出期限を確認する
最初に確認したいのが、勤務先の就業規則です。
就業規則には、退職を希望する場合に、何日前までに申し出る必要があるか記載されていることがあります。
社内ルールだけでなく、雇用契約の期間や現在の働き方によっても確認すべき点は変わるため、分からない場合は人事担当者や外部の相談窓口へ確認しましょう。
「内定が出たらすぐ辞められるだろう」と考えるのではなく、自分の会社ではどのような手続きが必要なのか、転職活動中から把握しておくと安心です。
引き継ぎに必要な期間を見積もる
施工管理の引き継ぎでは、現在の工程、図面、協力会社との調整内容、未提出の書類などを整理する必要があります。
後任者がすでに決まっている場合と、これから会社が探す場合でも、必要な期間は変わります。
退職日を考えるときは、少なくとも次の内容を整理しておきましょう。
- 現在担当している現場の工程
- 今後予定されている検査や引き渡し
- 未完了の書類や申請
- 協力会社や施主との調整事項
- 後任者へ説明する必要がある内容
すべてを一人で完璧に終わらせる必要はありません。
ただし、退職日までに何を終え、何を後任者へ引き継ぐのかを分けておくと、会社との話し合いが進めやすくなります。
有給休暇の残日数も確認する
退職日を決める際は、有給休暇が何日残っているかも確認しておきましょう。
最終出勤日と退職日は同じになるとは限りません。
引き継ぎを終えた後に有給休暇を取得し、その期間を転職準備や休養に充てる人もいます。
ただし、現場状況や会社との調整によって希望通りに進まないこともあるため、最初から有給休暇をすべて使える前提で入社日を決めない方が安全です。
有給休暇を取得したい場合は、退職の話し合いとあわせて、取得可能な時期を確認しましょう。
入社日は「最短で行ける日」ではなく、「無理なく約束できる日」にする
選考を有利にしたいからといって、確実ではない日程を伝える必要はありません。現職の手続きと引き継ぎを考え、余裕を持って入社できる時期を伝えた方が、後から日程を変更するリスクを減らせます。
転職先には現在の状況を正直に伝える
内定先から入社希望日を聞かれた場合は、現在も施工管理として在職中であり、担当現場の引き継ぎが必要であることを伝えましょう。
施工管理経験者を採用する企業であれば、担当現場を持っている人がすぐに退職できない事情を理解している場合もあります。
具体的な退職日がまだ決まっていない場合は、次のように伝えられます。
現在の会社へ退職を申し出た後、担当現場の引き継ぎを行う必要があります。現時点では内定から1か月半から2か月程度を想定していますが、正式な入社日は現職と調整したうえで、早めにご連絡します。
実際に必要な期間は会社や現場によって異なるため、自分の状況に合わせて伝えてください。
大切なのは、早く入社できるように見せることではなく、守れる日程を伝えることです。
退職日が確定する前に現職へ辞めると断言しない
転職先が決まりそうになると、早く現職へ退職を伝えたくなることがあります。
ただし、選考途中や口頭で採用の話をされただけの段階で退職を確定させるのは慎重になった方がよいでしょう。
給与、勤務地、仕事内容、入社日などの条件を確認し、正式な内定通知を受けてから退職手続きを進める方が安心です。
現在の会社を辞めた後に、想定していた条件と違うことが分かっても、元の状態には簡単に戻れません。
内定が出たからすぐ退職を決めるのではなく、提示された条件を確認したうえで最終判断をしましょう。
入社を急かされた場合も焦って約束しない
企業によっては、「できるだけ早く入社してほしい」と言われることがあります。
必要とされていると感じる一方で、急かされるまま日程を決めると、現職との退職調整が不十分になる可能性があります。
入社を急ぐ理由を確認し、自分が対応できる日程を伝えましょう。
無理な入社日を受け入れなければ採用されない会社であれば、入社後も現場都合を優先される働き方にならないか確認する必要があります。
転職は、内定を取ることがゴールではありません。
現在の現場をできる範囲で引き継ぎ、転職先にも迷惑をかけずに入社できるよう、退職日と入社日を余裕を持って調整することが大切です。
施工管理を辞める前に確認したい転職先の条件
今の会社を早く辞めたい気持ちが強いと、転職先の条件を十分に確認しないまま応募してしまうことがあります。
ただ、施工管理は会社名や求人票の印象よりも、配属される現場や人員体制によって働き方が変わりやすい仕事です。
少なくとも、次の4点は退職を決める前に確認しておきましょう。
給与の内訳
求人票の年収例や月収例だけでなく、基本給、固定残業代、資格手当、現場手当などの内訳を確認します。
表示されている月収が高くても、長時間の残業や出張手当を含んだ金額であれば、実際の働き方は想像していたものと違うかもしれません。
現在の年収と比べるときは、金額だけでなく、どの程度の勤務をした場合の給与なのかまで見ておきましょう。
休日出勤と振替休日の実態
年間休日の日数だけでは、実際に休める頻度までは分かりません。
施工管理では休日出勤が発生することもあるため、出勤後に振替休日を取れるのか、現場社員が実際に取得できているのかを確認する必要があります。
面接では、次のように具体的に聞くと実態をつかみやすくなります。
休日出勤は月にどの程度ありますか。また、休日出勤が発生した場合、施工管理の方はどのように振替休日を取得していますか。
一人で担当する現場数と人員体制
残業や休日出勤の多さは、施工管理者一人あたりの担当現場数や、現場に配置される人数にも左右されます。
複数現場を一人で担当するのか、一つの現場を複数人で管理するのかによって、日々の負担は大きく変わります。
あわせて、書類作成を補助する社員がいるか、急な欠員が出た場合に応援を出せる体制があるかも確認しておきましょう。
勤務地・出張・転勤の範囲
求人票に記載された勤務地が、そのまま毎日の勤務先になるとは限りません。
施工管理は現場ごとに働く場所が変わるため、担当エリア、直行直帰の可否、長期出張の頻度、転勤の対象地域まで確認することが重要です。
「転勤なし」と書かれていても、遠方への長期出張が多ければ、生活への影響は小さくありません。
今の会社を辞めたい理由と、確認する条件をつなげる
休日出勤がつらいなら振替休日の実態、出張が負担なら担当エリア、収入が不安なら給与の内訳を確認します。転職理由と確認項目がずれていると、会社を変えても同じ悩みを繰り返す可能性があります。
今回の記事では、退職時期と在職中の転職活動を中心に解説しました。
年収、固定残業代、ホワイト企業の見分け方などを詳しく確認したい人は、以下の記事も参考にしてください。
施工管理経験者が年収を下げずに転職する方法|ホワイト企業を選ぶポイント
忙しくて転職活動を進められない場合は、相談先を利用する方法もある
施工管理として働きながら、求人探し、応募書類の作成、企業との連絡、面接日程の調整まで一人で進めるのは簡単ではありません。
現場が落ち着いた日に求人を見ようと思っていても、急な打ち合わせや書類対応が入り、そのまま何週間も動けなくなることがあります。
転職したい気持ちはあるのに準備が進まない場合は、建設業界の求人を扱う転職支援サービスへ相談する方法もあります。
自分で一から求人を探す代わりに、これまでの施工管理経験、希望する勤務地、年収、避けたい働き方などを伝え、条件に合う求人があるか確認できます。
転職を決めてから相談する必要はない
今の会社を辞めるか迷っている段階でも、どのような求人があるのか、自分の経験がどの程度評価されるのかを確認することはできます。求人を見たうえで、今の会社に残る判断をしても構いません。
ビルドジョブは施工管理経験を活かして転職したい人の選択肢
ビルドジョブは、施工管理をはじめとした建設業界の転職を扱うサービスです。
無料キャリア面談では、これまで担当した工事や保有資格、現在の年収、希望する働き方などを伝えたうえで、転職先の選択肢を相談できます。
特に、現場が忙しくて求人を探す時間が取れない人や、どの経験を職務経歴書で伝えればよいか分からない人は、一人で探すよりも状況を整理しやすくなります。
ただし、転職支援サービスへ相談すれば、必ず希望通りの求人が見つかるわけではありません。
希望地域、経験分野、年収などによって紹介される求人は変わるため、最初の面談では、良く見せようとするよりも、現在の状況と避けたい条件を正直に伝えることが大切です。
ビルドジョブが向いている施工管理経験者
- 施工管理の経験を活かして会社を変えたい人
- 現場が忙しく、自分で求人を探す時間が取れない人
- 現在の年収を大きく下げたくない人
- 休日出勤、出張、転勤などの働き方を見直したい人
- 退職日と転職先への入社日の調整に不安がある人
- 自分の経験がほかの会社でどのように評価されるか知りたい人
反対に、施工管理を完全に辞めて、建設業界とは関係のない仕事へ移りたい人には、別の転職サービスの方が合う可能性があります。
ビルドジョブを利用するかどうかは、施工管理や建設業界でこれまでの経験を活かしたいかを基準に考えましょう。
退職を決める前に、施工管理経験を活かせる求人を確認する
現場が終わるまで待つか迷っている場合でも、まずは今の経験でどのような転職先を選べるのか確認できます。希望条件に合う求人があるかを見たうえで、退職するか判断しましょう。
ビルドジョブの無料キャリア面談を確認する相談したからといって、すぐに転職を決める必要はありません。
施工管理を辞めるタイミングに関するよくある質問
現場途中で辞めると転職で不利になりますか?
現場途中で退職したという事実だけで、必ず転職に不利になるわけではありません。
企業側が気にするのは、なぜその時期に転職を考えたのか、担当業務をどのように引き継ぐ予定なのか、同じ理由ですぐに辞めないかという点です。
面接では、現場や会社への不満だけを伝えるのではなく、施工管理経験を今後どのように活かしたいのかまで説明しましょう。
現在の現場についても、退職日までに工程や関係者との調整内容を整理し、後任者へ引き継ぐ予定であることを伝えれば、無責任に現場を離れる印象は抑えられます。
次の現場が決まってからでも退職できますか?
次の現場への配属が決まった後でも、退職について会社と話し合うことはできます。
ただし、新しい現場へ入った後は担当業務が増え、以前よりも退職を切り出しにくくなる可能性があります。
すでに退職する意思が固まっている場合は、できるだけ配属前に上司へ伝えた方が、会社側も別の担当者を配置しやすくなります。
まだ辞めるか迷っている段階なら、次の配属時期を確認し、それまでに求人や転職条件を調べておくと判断しやすくなります。
施工管理の転職活動は退職後に始めるべきですか?
転職活動は、必ずしも退職後に始める必要はありません。
収入が途切れることに不安がある場合は、在職中に求人を確認し、転職先の候補を探しておく方が安心です。
一方で、体調を崩している、現職が忙しすぎて転職活動を続けられないなどの事情がある場合は、退職後に休養を取りながら進める選択肢もあります。
在職中か退職後かだけで決めるのではなく、生活費、体調、転職活動に使える時間を踏まえて判断しましょう。
繁忙期に退職を伝えてもよいですか?
繁忙期であることだけを理由に、退職の話を先延ばしにし続ける必要はありません。
施工管理は、現場の状況によって忙しい時期が続くこともあり、「落ち着いてから」と考えていると、いつまでも伝えられない可能性があります。
ただし、退職直前に突然伝えるのではなく、希望する退職日から逆算し、できるだけ余裕を持って上司へ相談することが大切です。
繁忙期に退職する場合でも、現在の工程や未完了業務を整理し、引き継ぎに協力する姿勢を伝えましょう。
退職を伝える前に転職サービスへ相談できますか?
退職を会社へ伝える前でも、転職サービスへ相談できます。
まだ転職すると決めていない段階で、求人の種類や自分の経験がどの程度評価されるかを確認しても問題ありません。
先に選択肢を知っておけば、今の会社に残るのか、次の現場へ進むのか、転職するのかを比較しやすくなります。
ただし、相談したからといって、その場で応募や退職を決める必要はありません。
現在の年収、担当してきた工事、希望する勤務地、避けたい働き方を整理したうえで相談すると、自分に合う求人があるか確認しやすくなります。
現場が終わるまで待った方が円満に退職できますか?
担当現場の終了は、引き継ぎの負担を減らしやすいタイミングの一つです。
ただし、現場が終わるまで待てば必ず円満退職できるとは限りません。
現場終了後すぐに次の配属が決まることもあり、退職の意思を伝えていなければ、そのまま新しい現場へ入る可能性があります。
現場の区切りで辞めたいのであれば、工事が終わってから伝えるのではなく、退職希望日から逆算して早めに相談しておきましょう。
後任者が決まらなくても退職できますか?
後任者が決まっていないと、会社から退職時期を延ばしてほしいと言われることがあります。
しかし、後任者が決まる時期を自分でコントロールすることはできません。
期限を決めずに待つのではなく、退職希望日を伝え、その日までに担当業務や現場状況を整理しておくことが大切です。
後任者が決まらない場合でも、上司や同僚が状況を把握できるよう、工程、未完了業務、関係者との調整事項を資料に残しておきましょう。
まとめ|現場が終わるまで待つのではなく、転職準備から始める
施工管理を辞めるタイミングとして、担当現場の終了は分かりやすい区切りです。
ただし、現場が終わるまで待つことだけが正解ではありません。
工事が終わる前に次の配属が決まり、退職を伝えられないまま新しい現場へ入ることもあります。
今の働き方を変えたいと思っているのであれば、まずは次の内容を整理してみましょう。
- 現在の現場がいつ頃まで続くのか
- 次の現場へ配属される予定はあるか
- 就業規則では退職をいつまでに伝える必要があるか
- 引き継ぐ必要がある業務は何か
- 転職によって変えたい条件は何か
- 現在の経験を活かせる求人があるか
退職を考え始めたからといって、すぐに会社へ退職届を出す必要はありません。
求人を確認したり、これまで担当した現場を整理したりすることも、転職準備の一つです。
現場の都合だけで、自分の転職時期を決めない
会社や現場への配慮は必要ですが、退職の判断を先延ばしにし続ける必要はありません。現在の体調、生活、今後のキャリアも含めて、自分が無理なく動ける時期を考えることが大切です。
在職中に転職活動を進めておけば、現在の年収や経験がほかの会社でどのように評価されるのかを確認できます。
実際に求人を比較した結果、今の会社に残る選択をしても構いません。
大切なのは、何も分からないまま勢いで辞めることでも、現場が終わるまで我慢し続けることでもなく、選択肢を確認したうえで判断することです。
現場が忙しく、一人で求人探しや面接日程の調整まで進めるのが難しい場合は、建設業界の転職を扱う相談先を利用する方法もあります。
退職を決める前に、まずは自分の経験を活かせる求人があるか確認するところから始めてみましょう。
施工管理経験を活かせる転職先があるか確認する
ビルドジョブでは、担当してきた工事や保有資格、希望する年収や勤務地などを伝えたうえで、建設業界の転職について相談できます。退職するか迷っている段階でも、まずは求人の選択肢を確認できます。
ビルドジョブの無料キャリア面談を確認する相談後に、転職しない判断をすることも可能です。



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